比べるのはこちらの4種類です。
ローソンは最近新しいタイプのグリーンスムージーが発売されて2種類になりましたので、3社4種類で比較します。
左から、
ローソン
ローソンOff&Plus(オフアンドプラス)
(以下、カタカナで「オフアンドプラス」と表記します)
セブンイレブン
ファミリーマート
数年前からコンビニでもグリーンスムージーが販売されていますが、今でも人気ですよね。
それだけ手軽に野菜を摂取したいと考える人たちや、野菜不足を解消したいと考える人が多いのだなと感じます。
今頃グリーンスムージーの記事って・・・・と思われるかもしれませんが、4月にローソンから今までのグリーンスムージーとは違う「グリーンスムージー オフアンドプラス」という商品が発売された事や、セブンイレブンのグリーンスムージーが昨年末にリニューアルされたこともあり、改めて各社のグリーンスムージーを比較してみたいと思います。
内容量と価格の比較
まず、内容量を比べてみたところ、セブンイレブンが190gで、他の3種類は全て200gでした。
ローソン オフアンドプラス:200g(198円)
セブンイレブン:190g(198円)
ファミリーマート:200g(178円)
販売価格は、セブンイレブンとローソンのオフアンドプラスが一番高くて198円(税込)となっています。
セブンイレブンは、内容量が少ない割に価格が高いですが、それだけ使っている素材や品質、製造工程にもこだわりがあるのかもしれませんね。
ただ、どれも同じ様な味であれば価格の安い方を選びたいのが消費者心理ですので、セブンイレブンはこの価格に見合った味と効果が提供できているのかが鍵となってきそうです。
原材料の比較
次に原材料を比較してみたいと思います。




ローソン
ローソン オフアンドプラス
セブンイレブン
ファミリーマート
ローソンとファミマは原材料が同じ?
原材料を書きながら気づいたのが、ローソンとファミリーマートは、ほぼ同じような材料で作られているという事です。
ゲル化剤という素材があるかないかの違いで、野菜汁や果実などは全く同じなので、同じメーカーが作っているのかと思いましたが、違うメーカーでした。
材料が同じという事は、同じ味がするのでしょうか?
実際に飲んでみた感想も後ほど書きますので楽しみにしてください。
ローソンのオフアンドプラスには乳酸菌が200億個配合されている
ローソンの2種類のグリーンスムージーの違いは、オフアンドプラスの方に植物性乳酸菌が配合されているという事です。
しかも200億個も。
これは他の3種類にはないローソンのオフアンドプラスだけの特徴ですね。
野菜だけではなく乳酸菌も同時に摂取してしまえるということで、腸内環境をより整えてくれる効果が期待できそうです。
セブンイレブンは砂糖・香料不使用
セブンイレブンは砂糖や香料が不使用です。
他の2社は飲みやすくするために糖類や甘味料が加えられているようですが、セブンイレブンは素材そのももの味で勝負しようとしている事が感じられます。
最近、特に女性に多いですが、砂糖や甘味料が添加されているものを避ける傾向の方もいらっしゃいますので、そのような方をターゲットにしているとも考えられます。
使用されている野菜の量は4種類ともほぼ同じ
表現の方法は違いますが、4種類ともに1食分の量である118~120gの野菜が使用されています。
これは、厚生労働省の「健康日本21」で目標とされている野菜の推奨摂取量350gの1/3の量にあたります。
野菜の量だけで考えると、どの商品を選んでも変わらないように感じますので、選ぶ基準は栄養成分や味、販売価格になりそうです。
栄養成分の比較
次にカロリーなどの栄養成分を比較してみたいと思います。




比べやすく表にしてみます。
ローソン | ローソン オフアンドプラス |
セブンイレブン | ファミリーマート | |
---|---|---|---|---|
エネルギー(kcal) | 80 | 40 | 85 | 83 |
たんぱく質(g) | 0.8 | 2.4 | 1.0 | 0.8 |
脂質(g) | 0.2 | 0 | 0 | 0 |
炭水化物(g) | 18.8 | 9.2 | 21.1 | |
-糖質(g) | 5.8 | 19.3 | 20.0 | |
-糖類(g) | 15.9 | |||
-食物繊維(g) | 3.4 | 1.3~2.2 | ||
ナトリウム(mg) | 48 | 41 | ||
食塩相当量(g) | 0.3 | 0.02~0.2 | ||
カリウム(mg) | 500 | |||
カルシウム(mg) | 19 | |||
鉄(mg) | 0.4 | |||
ビタミンK(μg) | 1~9 | |||
葉酸(μg) | 9~70 |
セブンイレブンの表示が他社に比べてかなり細かいことが分かります。
カロリーと糖質が一番低いのはローソンのオフアンドプラス
一番カロリーと糖質が低かったのはローソンのオフアンドプラスで、他の3種類の約半分の数値になっています。
この栄養成分だけをみると、ダイエット中の方はローソンのオフアンドプラスを選ばれる方が良さそうですね
一番カロリーが高いのはセブンイレブン
一番カロリーが高いのはセブンイレブンで83kcalでした。
内容量も一番少なく、砂糖不使用のセブンイレブンがカロリーが一番高いというのが不思議ですが、野菜や果物の糖分がぎゅっと濃縮されているからかもしれませんね。
また、一番カロリーが高いと言っても、ローソンのオフアンドプラス以外の2種類との差は3~5kcal程度なので、ほぼ同じと考えても良いでしょう。
セブンイレブンにはカルシウムや鉄、葉酸などの量も書かれていますが、ローソンとファミリーマートには書かれていません。
ローソンとファミリーマートのグリーンスムージーにこれらの栄養素が含まれていないのか、実際は含まれていても表示していないだけなのかは分かりませんが、表示がある方が、栄養素の摂取を意識している方々には印象に残るように思いますし、それが商品選択のポイントなるようにも思います。
砂糖不使用のセブンイレブンが炭水化物の量が最も多い
炭水化物の量が一番多いのは、セブンイレブンでした。
砂糖が不使用ということもあり、全体的にカロリーや炭水化物も低いイメージでいましたが、意外にも一番高くて驚きました。
そこで、炭水化物について少し調べてみたところ、以下のような事が分かりました。
野菜や果物にも炭水化物はある!
炭水化物と聞くと、米やパン、パスタなどの粉類を思い浮かべると思いますし、確かにそれらの素材には炭水化物は多く含まれていますが、野菜や果実にも炭水化物は含まれています。
100g当たりのの炭水化物の含有量
さつまいも:39.0g
にんじん:8.7g
バナナ:22.5g
りんご:14.6g
キウイフルーツ:13.5g
さつまいもが多いのは何となく分かると思いますが、バナナやりんごも意外に多くの炭水化物が含まれている事が分かります。
ローソンの2種類のグリーンスムージーやファミリーマートには、さつまいもが使われていますが、セブンイレブンには使われていません。
一方で、果物の中で炭水化物含有量の高いバナナはセブンイレブンにしか使用されていません。
さつまいもが含まれている方がカロリーも炭水化物も高いイメージがあるのですが、もしかすると使用されている量が少ないのかもしれませんね。
原材料の項でも書きましたが、含まれている野菜の量は4種類ともほぼ同じ量です。
しかし、どの野菜が多く使われているかまでは分かりませんので、炭水化物の多い素材を多く使っているために炭水化物やカロリーの値が高くなっているのかもしれませんが、あくまで私の推測です。
4種類を飲み比べてみました
色々と書いてきましたが、実際に4種類のグリーンスムージーを飲み比べてみることにします。
色
右から2番目のセブンイレブンが薄い黄緑色で、他の3種類はほぼ同じ色で濃い緑色をしていますね。
グラスに注ぐ時の感覚もセブンイレブンのものは他の3種類よりもサラサラとしているようでした。
一番どろっとしていたのはファミリーマートのものだったように思いますが、ローソンの2種類もかなりどろっとしています。
味
ローソンの従来のグリーンスムージーとファミリーマートは甘く感じましたが、ローソンのオフアンドプラスは、それよりも少しだけ、本当に少しですが甘さが控え目になっているような気がします。
セブンイレブンは、飲んだ瞬間に「酸っぱ!」と感じるぐらい、甘味よりも酸味を感じました。
レモンが使われている事や、砂糖不使用の為に酸味が強い味になるのかもしれないと思います。
摂取カロリーと飲みやすさを考えると、ローソンのオフアンドプラスが一番飲み安く、摂取カロリーも少なくて済むと思いました。
野菜嫌いの人でも手軽に飲める美味しい味です。
しかし、私のように甘さはなくても良いという方や人工的な甘さに抵抗のある方、そしてちょっと割高でも大丈夫という方にはセブンイレブンがおススメです。
酸味はありますが、野菜や果実以外の余分な糖類を摂取せずに済むのは体にも優しくて有難いと思います。
ローソンとファミリーマートはほぼ同じ味
原材料の所でも少し書きましたが、ローソンとファミリーマートのグリーンスムージーに使われている材料はほぼ同じでした。
そこで、同じ味がするのだろうかと飲んでみたところ・・・・
ほとんど同じように感じました。
違うとすれば、本当に少しですが、ファミリーマートの方が後味に甘さが残ることぐらいです。
価格も同じなので、これはどちらを選んでもあまり変わらないかなと思います。
ダイエット中の方が選ぶならローソンのオフアンドプラス
ダイエット中で、カロリーや糖質を控えたいと考えている方には、ローソンのオフアンドプラスが良さそうです。
他の3種類の半分以下のカロリーですが、1食分の野菜の量をしっかり補う事ができます。
しかし、身体に必要な栄養素はこのグリーンスムージーだけでは不足していますので、その点について次の項目で解説します。
ジュースにすると不溶性食物繊維はカットされてしまう!?
炭水化物というと太るイメージがあるかもしれませんが、炭水化物の中には食物繊維も含まれています。
食物繊維には整腸作用をはじめとして、血中コレステロールを下げる、糖尿病や高血圧、肥満を予防するなどの体に嬉しい働きをしてくれます。
ですから、一概に炭水化物は太るから控えた方がいいとも言えない訳ですが、今回紹介しているグリーンスムージー4種類には食物繊維がどれだけ含まれているでしょうか?
全ての商品で確認できればよかったのですが、食物繊維の表示があったのは、ローソンのオフアンドプラスとセブンイレブンだけでした。
ローソン オフアンドプラス:3.4g
セブンイレブン:1.3~2.2g
食物繊維の1日の摂取目標は、成人男性で20g以上、成人女性で18g以上とされていますので、ローソンのオフアンドプラスは1日分の1/6の量になることがわかります。
正直・・・少ないなと感じましたし、ただ単に野菜の量が足りているだけでは、食物繊維は十分に補えていないのだという事が分かります。
食物繊維については別に意識して摂取しなければならないですね。
また、食物繊維は水溶性と不溶性に分かれますが、ジュースにしてしまうと不溶性食物繊維はほとんど含まれていないと言われています。
水溶性と不溶性は、1:2の割合でバランスよく摂取する事が望ましいと言われていますが、グリーンスムージーでは不溶性食物繊維はほぼ摂取できないと考えておいた方がよさそうです。
そのため、食物繊維、特に不溶性の食物繊維については、他の食材から意識して摂取する必要があります。
グリーンスムージーを飲むだけで安心はできない
もし、毎日グリーンスムージーを飲んでいるから大丈夫と思っている方がいらっしゃったら、それは注意が必要かもしれません。
先ほども書きましたように、不溶性の食物繊維はほぼ含まれていませんし、水溶性の食物繊維だけ摂取していると下痢などの症状を起こす場合もあります。
また、思った以上に糖質も含まれていますので、ダイエット中の方が摂取する際には注意が必要です。
野菜不足を補うという点ではとても有難いグリーンスムージーなので、忙しくて野菜を摂取する事ができず野菜不足を感じている方は、飲まないよりは飲んだ方が良いとは思います。
しかし、それだけを飲んでいれば大丈夫と安心せずに、体に必要な栄養素をバランスよく摂取する事を心がけたいですね。
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