「ビフィズス菌ビフィックスがお通じ改善に役立つ」というキャッチコピーが目をひきます。
ビフィズス菌はよく聞きますが、「ビフィズス菌ビフィックス」にはどのような効果があるのでしょうか?
高濃度と言う事は、普通のビフィズス菌飲料よりも濃いという事なのでしょうか?
また、商品名の「1000」とはどういう意味なのでしょうか?
本当に「お通じ改善」に役に立つのでしょうか?
そんな疑問について調べながら、「ビフィックス1000アルファ」に期待できる効果や口コミ、実際に飲んだ感想をまとめてみたいと思います。
目次
「ビフィックス1000アルファ」の原材料と栄養成分について
「ビフィックス1000アルファ」はどのような材料から作られ、栄養成分はどうなっているのか確認してみましょう。
「ビフィックス1000アルファ」の原材料
まず「ビフィックス1000アルファ」の原材料からです。
最後のかっこ書き「(一部に乳成分・りんごを含む)」という部分は赤字で記載されています。
なぜだろう?と思いましたが、乳もりんごもアレルギー物質になっているからだと思われます。
特に、こういう乳製品に「りんご」が含まれているとは思わずに購入される方もいるかもしれないので、その注意喚起の意味もあるのではないかと思います。
原材料を見た時に、「これはけっこう甘いかもしれないぞ」と思いました。
そう思った理由の1つは、「果糖ぶどう糖液糖」や「水あめ」が含まれている事です。
果糖ぶどう糖液糖は乳製品に次に表示され、水あめは4番目に表示されています。
含まれている成分が多い順に記載されますので、けっこうな量が含まれているのではないかと感じました。
2つ目は「甘味料(スクラロース)」が含まれている事です。
果糖ぶどう糖液糖や水あめが含まれているにも関わらず、甘味料を加えているのが気になります。
ちなみに、原材料名の中で香料の前に「/」がありますが、これどういう意味がご存じですか?
食品と食品添加物を区別するためなのそうです。
この商品の場合、香料以下に書かれている成分は全て食品添加物という意味です。
「ビフィックス1000アルファ」の栄養成分表示
次に「ビフィックス1000アルファ」の栄養成分を確認していきましょう。
たんぱく質:3.1g
脂質:0g
炭水化物:7.3g
食塩相当量:0.14g
カルシウム:104mg
エネルギーは42kcalということで、これまで紹介してきたヨーグルト飲料タイプよりも少し低くなっているように思います。
分かりやすくする為に、これまでに紹介してきたドリンクタイプのヨーグルトと比較してみます。
明治R-1ドリンクタイプ(プレーン):76kcal
明治R-1ドリンクタイプ(低糖・低カロリー):50kcal
明治LG21ドリンクタイプ(プレーン):78kcal
明治LG21ドリンクタイプ(低糖・低カロリー):52kcal
上記の商品は内容量が112mlで、ビフィックス100アルファは100gです。
量は若干少ないものの、他社の製品と比較してもカロリーが低い事が分かります。
「ビフィックス1000アルファ」は機能性表示食品
機能性表示食品を取り上げる機会が多いですが、この「ビフィックス1000アルファ」も腸内環境を改善するなどの特定の保健の目的が期待できる機能性表示食品です。
「ビフィックス1000アルファ」はどんな人向け?
「ビフィックス1000アルファ」はどのような方に向いているのでしょうか?
届出表示には以下のように記載されています。
簡単に言うと、定期的なお通じが無い方や、お腹の調子が悪いと感じている方におすすめのようです。
ダイエット中の方で定期的なお通じのないという方は、まず腸内環境を整えることで老廃物を溜めない体にすることも重要ですから、そういう意味ではダイエッターの方々にもおススメですね。
「高濃度」とはどのぐらい?
「高濃度ビフィズス菌飲料」と書かれていますが、何と比べてどのぐらい高濃度なのでしょうか?
裏面に記載がありますが、同じグリコの「ビフィックスおいしいビフィズス菌ドリンクタイプ」と比べて、製品1g当たりのビフィズス菌数が多いようです。
では、比べてみましょう。


「ビフィックス1000アルファ」(100g) 「ビフィックスおいしいビフィズス菌
ドリンクタイプ」(250g)
800億個 100億個
ビフィックス1000アルファの方が内容量は半分以下ですが、なんと8倍の量のビフィズス菌が含まれていました。
1本あたりの量が減っているのに、ビフィズス菌自体の量は増えているので、まさに高濃度と言えますね。
「ビフィックス1000アルファ」の「1000」はどういう意味?
商品名の「1000」という数字はビフィズス菌1000億個を表していると思っていましたが、含まれているビフィズス菌は800億個とのことです。
なぜ1000とつけているのだろうと思って調べてみると、実は発売当初は「ビフィックス1000」という商品名でビフィズス菌は1000億個含まれていたそうです。
しかしリニューアル販売されていからは、商品名が「ビフィックス1000アルファ」と変更され、含まれるビフィズス菌も800億個に減ったようです。
減って大丈夫なのかな?と思いましたが、ビフィズス菌ビフィックスは100億個ぐらい摂取すれば整腸作用に関しては十分な量で、機能性食品になれるのだそうです。
そう考えれば800億個でも十分な量だというのが分かりますね。
ビフィズス菌ビフィックスの効果
ここまで「ビフィックス1000アルファ」という商品について詳しく調べてきましたが、そもそも「ビフィズス菌ビフィックス」とはどのようなビフィズス菌なのでしょうか?
ビフィズス菌ビフィックスは生きて腸まで届き「増殖する」
グリコの商品ページによると、ビフィズス菌ビフィックスは、生きて腸まで届き、さらにお腹の中で増殖する、ヒト由来のグリコ独自のビフィズス菌なのだそうです。
生きて腸まで働く乳酸菌などは聞いたことがあると思いますが、「増殖する」というのは初めて聞きました。
ですから、他には無いグリコ独自のビフィズス菌である事が分かります。
ビフィズス菌と乳酸菌の違い
ビフィズス菌も乳酸菌もヨーグルトに使われているので、名前はよく知られていますが、その違いについてはご存じない方も多いのではないでしょうか?
どちらもヒトの腸の中に存在する善玉菌ではありますが、色々と違いもあります。
ここで、その違いについて簡単に説明させていただきますね。
ビフィズス菌 | 乳酸菌 | |
---|---|---|
生息する場所 | 大腸 | 小腸 牛乳、乳製品 ぬか漬けなどの醗酵食品の一部 |
性質 | 酸素のある場所では生きていけない (大腸にはほとんど酸素がない) |
酸素があっても生きていける |
ヒトの腸内に棲む菌の数 | 1兆~10兆 | 1億~1000億個 |
作りだすもの | 糖を分解して乳酸+酢酸を作りだす | 糖を分解して乳酸を作りだす |
ビフィズス菌は酸素や強い酸性に弱いため、酸素のほとんどない大腸でしか生きる事ができません。
ヒトの腸内では1~10兆のビフィズス菌が棲んでいますが、乳酸菌は1億~1000億個です。
乳酸菌は糖を分解して乳酸を多く作りだしますが、ビフィズス菌は乳酸以外に酢酸も産み出します。
ビフィズス菌は酸素や強い酸性に弱く、醗酵させる力も弱いため、簡単にビフィズス菌を種菌にしたヨーグルトを作ることはできません。
ご家庭でヨーグルトを作られるという方もいらっしゃると思いますが、ビフィズス菌入りのヨーグルトを作るには、酸素を遮断したりする設備がいるため家庭ではほぼ作る事ができないでしょう。
このように、ビフィズス菌入りの商品を作るのは時間も手間もかかりますが、この「ビフィックス1000アルファ」はビフィズス菌のみで醗酵させている商品なのだそうです。
他の菌が混ざっていない、ビフィズス菌だけで作られているということで、こだわりが感じられる商品ですね。
ビフィックス1000アルファの口コミ・評判
実際にビフィックス1000アルファを摂取した方たちの口コミレビューを集めました。

○お陰様で本当に便通がいいです。体の中がとてもキレイになった気がして嬉しいです。
○便秘症なので、近所のスーパーで手に入る範囲でヨーグルトや乳酸菌飲料を便秘改善の一助としてきましたが、これが今までで一番効きました。
カロリーが高くないのも嬉しい。

●りんご味が微妙すぎる・・・パッケージ的に濃いヨーグルトを想像していたんですが違いました。小児科で貰うような薬っぽさを残しつつ無理矢理甘くしたような味でした。りんご味というかパインをわざとらしく甘くしたような感じというか・・・飲んで飲めないような物ではないですがなんか変な味です。
便秘に効果があったという口コミが多く見られますね。
カロリーがそれほど高くない事も高評価に繋がっているようです。
しかし一方で、味に関しては「クセがある」ということで低評価をつけている方もいらっしゃいます。
味の好みは人それぞれで、いくら体に良いものと言われても続ける事ができなくては意味がありません。
一度試してみて、飲み続けられるかどうかを確認した方が良さそうですね。
ビフィックス1000アルファを実際に飲んでみました
実際にビフィックス1000アルファを飲んでみる事にしました。
色は真っ白で、普通の飲むヨーグルトと変わらないですね。
香りはほとんどしません。
ビフィックス1000アルファの味
味は、飲んだ瞬間は甘いと思いましたが、飲み込む頃には口の中に酸味が広がっていました。
ビフィズス菌は乳酸だけでなく酢酸も作りだす為にツンとする酸味が強いようです。
そして、その強い酸味をりんご味や、果糖ぶどう糖液糖、水あめ、甘味料などで和らげているという印象です。
甘味成分が多い印象を受けましたが、このビフィズス菌特有の酸味を抑えるためかもしれません。
クセがあるという口コミがありましたが、私は後味に酸味がいつまでも残るのが気になりました。
口直しに何か別のものを飲みたくなるような感じです。
高濃度という名前がついているだけあって、成分が凝縮してこのような味になっているのかもしれないと思いました。
私は、少しクセのある味でも、このぐらいの量であれば毎日続ける事ができると感じましたが、苦手な方は1本を飲みきるのも大変かもしれません。
ビフィックス1000アルファを飲んで感じた事
ビフィックス1000アルファを飲んで、しばらくするとお腹がグルグルと腸が動いているような感じがありました。
1本だけ飲んでお通じの改善に効果があるとは言えませんが、腸の活動が活発になっているのは良い傾向だなと感じます。
売り場のPOPには「まず3日間飲んでください」というような事が書かれてありましたが、2週間は摂取し続けなければ分からないという意見もあります。
1本飲んでみて、続けられそうだなと思ったら、1~2週間は飲み続けると、自分に合うか合わないかが分かってくると思います。
ビフィックス1000アルファは食後に飲むのが効果的
もともと腸内に棲みついている腸内ビフィズス菌の量は、加齢とともに減少していきますので、継続的に摂取する必要があります。
しかし、ビフィズス菌入りの食品やサプリメントのように、口から摂取するビフィズス菌の量は、腸内ビフィズス菌に比べると遥かに少ないそうです。
今回紹介した「ビフィックス1000アルファ」の成分である「ビフィズス菌ビフィックス」は、生きて腸まで届くだけでなく、「増える」のが大きな特徴でしたから、「ビフィックス1000アルファ」を摂取する事で、ビフィズス菌を効果的に増やすことが期待できそうですね。
胃酸に強いと言われる「ビフィズス菌ビフィックス」ですが、できるだけ多くのビフィズス菌を腸に送りこむためには、やはり胃酸の働きが弱まる食後に摂取するのが効果的です。
また、ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖を一緒に摂取する事で、腸内ビフィズス菌の働きを活発にすることもできます。
ビフィズス菌などの善玉菌を増やして腸内環境を整えることは、老廃物の排出にも繋がり、効果的なダイエットへの近道になるでしょう。
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