左:伊藤園「スタイリースパークリングレモン」500ml
右:花王「ヘルシアスパークリングレモン」500ml
どちらも脂肪へアプローチするトクホの炭酸飲料ですが、どのような成分が含まれているのか、そのダイエット効果や味の違い、価格などを比較してみたいと思います。


目次
原材料の比較
まず原材料を比較してみたいと思います。


伊藤園 スタイリースパークリングレモン |
花王 ヘルシアスパークリングレモン |
|
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原材料 | 炭酸ガス、香料、酸味料、ヘスペリジン(オレンジ由来)、甘味料(アセスルファムカリウム) | 茶抽出物(茶カテキン)、ぶどう糖、食塩、はちみつ、レモン果汁、クエン酸、環状オリゴ糖、クエン酸Na、香料、ビタミンC、甘味料(アセスルファムK、スクラロース) |
伊藤園の「スタイリースパークリングレモン」の方は糖質は人工甘味料のみですが、花王「ヘルシアスパークリングレモン」には、ぶどう糖、はちみち、環状オリゴ糖、人工甘味料など、糖質がいくつも含まれています。
ヘルシアは苦みや渋みが強く、飲みにくいイメージがありますので、これらの糖質を加えることで飲みやすくしているのかもしれません。
栄養成分の比較
次に栄養成分を比較してみます。


伊藤園 スタイリースパークリングレモン |
花王 ヘルシアスパークリングレモン |
|
---|---|---|
エネルギー(kcal) | 0 | 28 |
たんぱく質・脂質(g) | 0 | 0 |
炭水化物(g) | 1.5~3.5 | 8 |
食塩相当量(g) | 0.2~0.4 | ー |
ナトリウム(mg) | ー | 405 |
カリウム(mg) | 30 | ー |
ビタミンC(mg) | ー | 160 |
クエン酸(mg) | ー | 2900 |
カフェイン(mg) | 0 | 15 |
「ヘルシアスパークリングレモン」の方は多くの種類の糖質が含まれているからでしょうか、カロリーと炭水化物の量が多くなっています。
伊藤園の「スタイリースパークリングレモン」の方はカロリーやカフェインがゼロですので、カフェインの摂取を控えている場合はこちらの商品の方が良いと思います。
また、「ヘルシアスパークリングレモン」にはクエン酸が含まれています。
クエン酸は以前は脂肪燃焼に効果があると言われていました。
しかし、最近では摂り過ぎると逆にエネルギー消費しにくく代謝が悪くなるという意見もありますので、クエン酸を摂取している方は過剰な摂取にならないように注意が必要かもしれません。
関与成分の違い
どちらも脂肪へアプローチする商品ですが、含まれている関与成分に違いがあります。
関与成分 | 配合量 | |
---|---|---|
伊藤園 スタイリースパークリングレモン |
血中の中性脂肪を減らす作用のある 「モノグルコシルヘスペリジン」 |
340mg |
花王 ヘルシアスパークリングレモン |
脂肪を代謝する力を高め、体脂肪を減らすのを助ける 「茶カテキン」 |
540mg |
「モノグルコシルヘスペリジン」と「茶カテキン」それぞれの関与成分のダイエット効果を調べてみます。
モノグルコシルヘスペリジンとは?
「モノグルコシルヘスペリジン」は、「ヘスペリジン」という成分に水溶性の性質を持たせ、体内に吸収させやすくするためにブドウ糖を結合させた成分の事を言います。
柑橘類は、昔からビタミン補給や、身体を温める効果があるとして湯船に浮かべて柚子湯にするなど、身体に良い影響を与えてくれると考えられてきましたが、「ヘスペリジン」はそのままの状態では体内に吸収されにくいという難点がありました。
それを解決するために、「モノグルコシルヘスペリジン」という成分が産み出されたようです。
「モノグルコシルヘスペリジン」は、中性脂肪を低下させる働きがあります。
中性脂肪は、糖分や脂肪分の多い食事をすることで身体につきやすくなります。
糖も脂肪も本来身体に必要な成分ではありますが、摂り過ぎると肝臓で「脂肪酸」というに合成され、それが更に変化して中性脂肪になり、血液中に流れ出ていきます。
余分な糖分が脂肪酸に合成されるのを防ぐ
「モノグルコシルヘスペリジン」は、余分な糖分が脂肪酸に合成されるのを防ぐ働きをしてくれます。
「脂肪酸」が合成されなければ「中性脂肪」に変化することもありませんので、血液中に中性脂肪が流れ出すこともありません。
既に出来てしまった脂肪酸を分解する働き
また、「モノグルコシルヘスペリジン」には、既に出来てしまった脂肪酸を分解する働きもあります。
脂肪酸の合成を防ぎ、脂肪酸の分解を促すという二つの作用で、「モノグルコシルヘスペリジン」は血中の中性脂肪の低下させる効果があります。
伊藤園のブランドサイトでは有効性を示す試験のデータも公表されています。
出典:伊藤園
1日1本、モノグルコシルヘスペリジン高含有飲料を飲んだ場合に、血中の中性脂肪の量が20mg以上は低下していることが分かります。
被験者は、血清中性脂肪が高め(120~200mg/dl)の健常な男女99名と書かれています。
これまで紹介した他の商品の中には被験者の数が十数人や十人未満という場合もありましたので、99名というのは比較的多い数字と考えられ信頼性もあるのではないかと思います。
茶カテキンのダイエット効果
ヘルシアブランドについては、以前、「ヘルシア うまみ贅沢仕立て」というお茶を取り上げました。
人間には、もともと脂肪を分解、消費してエネルギーに変換する力を持っていますが、加齢などによりその力が低下してしまいます。
茶カテキンは、脂肪を分解、消費に関係する酵素の働きを高めてくれる効果があります。
出典:花王ヘルシア
試験データもあり、ヘルシアを1日1本継続して摂取すると、脂肪の代謝量がアップし、お腹の脂肪面積も減るという結果が出ています。


出典:花王ヘルシア
伊藤園の方は「中性脂肪」へのアプローチ、花王ヘルシアは、「体脂肪」へのアプローチということで、少し違いますが、体脂肪は中性脂肪が変化したものですので、どちらも脂肪の増加を抑えるという点での働きが期待できそうです。
味の比較
実際に飲み比べをしてみたいと思います。
見た目を比べてみると、ヘルシアの方が黄色っぽい色をしています。
伊藤園の方はほぼ透明です。
香りは特に感じませんでしたが、飲むと爽やかな風味は感じます。
どちらも「レモン」と名前がついていますが、ヘルシアの方がよりレモンの風味が感じられます。
どちらも甘さがかなり抑えられているように感じましたが、強いて言えばヘルシアの方が甘いです。
伊藤園の方は甘味がないので、ほとんど炭酸水を飲んでいるような感じでした。
開封してすぐは炭酸がきついため、それほど味の違いを感じませんでしたが、時間が経って炭酸が抜けると、ヘルシアの渋み苦味を強く感じるようになりました。
渋みが苦手な方は、伊藤園の「スタイリースパークリングレモン」の方が飲みやすいと思います。
ただ、「ヘルシアスパークリングレモン」の方も、ヘルシア緑茶ほどの渋みはないので、茶カテキンを摂取したいがヘルシア緑茶は飲めないという方は、この「ヘルシアスパークリングレモン」の方は遥かに飲みやすいと思います。
価格比較
私はイオンで購入しました。
伊藤園「スタイリースパークリングレモン」:税込108円
花王「ヘルシアスパークリングレモン」: 税込170円
ヘルシアの方が数十円高いですね。
「ヘルシア うまみ贅沢仕立て」も170円前後だったので、ヘルシアブランドは比較的高い金額が設定されているようです。
トクホの炭酸飲料は飲みやすい
ヘルシア緑茶はかなり苦味、渋みがきつく、いくらダイエットに効果があると言っても飲みにくく続けられないという人が多いと思います。
そういう人たちには、この炭酸飲料は飲みやすいのではないでしょうか。
炭酸飲料の方には糖質が含まれている分、カロリーや糖質の量は緑茶よりは多くはなってしまいますが、トクホではない他の炭酸飲料や清涼飲料水を飲むよりは遥かに摂取カロリーや糖質の量は少なく、ダイエットには適しているのではないかと思います。
しかし、これを飲んでいるからと言って、安心して好きなものを好きな分だけ食べていてはダイエットには繋がりませんので、日頃の食生活を見直したり、軽い運動を取り入れることが大切です。
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