パスタは麺類のため当然糖質量も多く、糖質制限ダイエット中は控えた方がベターです。
しかし、最近では低糖質の麺類を提供するお店も増えて、糖質制限中の方でも食べやすくなってきています。
ただ、近くに低糖質の麺を提供するお店がなければ取り入れるのは難しいですよね。
そこで、家で手軽に低糖質の麺を食べたいという方に向けて、はごろもフーズから「カーボフ」という低糖質パスタが販売中です。
カタカナで「カーボフ」と表記すると意味が分かりづらいですが、アルファベット表記ではこのように書きます。
「Carbohydrate」は炭水化物のことで、炭水化物オフという意味の商品名ということになりますね。
以前「九州まーめん」という大豆を原材料とした、低糖質で高たんぱくの麺をレポートしましたが、今回の「カーボフ」は小麦粉を使って低糖質を実現しています。
「九州まーめん」は普通の麺とは違った独特の食感があり、食べづらいと感じる方も多いと思いますが、この「カーボフ」はどうでしょうか。
「カーボフ」には、乾燥パスタとパスタソースがあり、今回は、それらの商品を実際に食べた感想をまとめます。
目次
「ポポロスパカーボフ」の原材料と栄養成分
まずは、麺の原材料や栄養成分を確認します。
「ポポロスパカーボフ」には、麺の長さが普通のものとハーフサイズのものの2種類があります。
「ポポロスパハーフ カーボフ 1.4mm」(150g) 198円
価格は近所のドラッグストアでの価格です。
どちらも太さは1.4mm、栄養成分も同じなので、長さにこだわりが無ければ、普通サイズの方を購入した方がお得ですね。
原材料
原材料はこのようになっています。
普通の乾燥パスタの原材料は「デュラム小麦のセモリナ」のみだと思いますが、「カーボフ」には、小麦たんぱく、でん粉、オーツブランなど、数種類の素材が配合されています。
栄養成分
次に栄養成分です。
通常の乾燥スパゲッティの100gと、生うどん100gあたりの栄養成分と比較しながら確認します。
ポポロスパ カーボフ(乾) 100g |
スパゲッティ(乾) 100g |
うどん(生) 100g |
|
---|---|---|---|
エネルギー | 275kcal | 379kcal | 270kcal |
たんぱく質 | 16.2g | 12.2g | 6.1g |
脂質 | 1.8g | 1.9g | 0.6g |
炭水化物 (内訳は下2行) |
70.3g | 73.9g | 56.8g |
-糖質 | 26.7g | 71.2g | 55.6g |
-食物繊維 | 43.6g | 2.7g | 1.2g |
食塩相当量 | 0.3g | 0g | 2.5g |
※生うどん100gは茹でると約2倍の量になり、約1食分として考えることができます。
※通常の乾燥スパゲッティと生うどんの栄養成分は日本食品標準成分表2015年版(七訂)を参考にしました。
糖質に注目すると、「カーボフ」は通常のスパゲッティ、生うどんの糖質量の半分以下に抑えられており、圧倒的に少ない事が分かります。
そして食物繊維43.6gという量も際立って多いです。
成人であれば1日当たりの食物繊維の摂取目安量は18~20gですので、1日分を軽く満たすことができます。
これは、原材料の難消化性でん粉やオーツブランが影響していると思われます。
「難消化性でん粉」とは、レジスタントスターチとも呼ばれ、ヒトの小腸まででは消化されず大腸にまで届くでん粉で、整腸作用があり食物繊維の一種と考えられています。
ダイエットマルシェの記事の中でも、レジスタントスターチを含むお菓子や、食べ物を紹介しています。
レジスタントスターチが食物繊維のような働きをすることで、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えたり、血糖値の上昇を抑えたりする効果が期待でき、結果として体重減少につながることが期待されます。
レジスタントスターチと似た働きをするものとして、「難消化性デキストリン」というものもあります。
難消化性デキストリンもでん粉性で、小腸で消化されにくく、食物繊維の一種として考えられ、多くのトクホや機能性表示食品に使われていますが、レジスタントスターチと違う点は、水溶性に近いということです。
難消化性デキストリンは水に溶けやすく、水に溶けると粘り気がでますが、レジスタントスターチは不溶性で水に溶けにくく、水分を吸収してもそのままの形を維持します。
そして、満腹感が持続することで食べすぎを防ぐ効果が期待できます。
「カーボフ」のパスタソース
カーボフシリーズには乾麺だけではなく、パスタソースもあります。
近くで販売していたのは2種類だけでしたが、全部で3種類のパスタソースがあります。
「低糖質カルボナーラ」
「低糖質蟹のトマトクリーム」
価格は販売店舗により違いがあると思いますが、私は1箱278円で購入しました。
これらのパスタソースも糖質が抑えられています。
「カーボフ」を販売するはごろもフーズから販売されているミートソース缶(290g)と、日清製粉から販売されている「オーマイ ミートソース」(240g)と比較して栄養成分を確認します。
はごろもフーズ 低糖質ミートソース 120g |
はごろもフーズ ミートソース缶 120g換算 |
オーマイ ミートソース 120g換算 |
|
---|---|---|---|
エネルギー | 150kcal | 106kcal | 84kcal |
たんぱく質 | 6.5g | 5g | 2.6g |
脂質 | 11.6g | 4.2g | 3.6g |
炭水化物 (内訳は下2行) |
5.7g | 12g | 10.3g |
-糖質 | 4.1g | ー | ー |
-食物繊維 | 1.6g | ー | ー |
食塩相当量 | 2.4g | 2.4g | 2.4g |
※ミートソース缶とオーマイミートソースは、低糖質パスタソース1箱と同じ120gに換算して比較しています。
炭水化物の量は「カーボフ」が他の2種類に比べて低く、約半分の量になっています。
ただ、他の2種類は糖質と食物繊維の量の内訳が分からない為に、単純な比較はできませんが、一つの目安にはなると思います。
また、一つ気になったのは、炭水化物量の少ない「カーボフ」ですが、カロリーや脂質は他の2種類よりも高い点です。
これは低糖質にすることで、こういう副作用が起こったのかもしれませんが、カロリーや脂質を制限している方は注意が必要です。
「カーボフ」を実食
実際にカーボフを食べてみます。
低糖質の麺ということで、見た目に何か違いがあるかと思いましたが、普通の麺と変わらないようです。
茹で時間は、通常の乾麺のパスタは7、8分ぐらいだと思いますが、「カーボフ」は10分と長めです。
これは水に溶けにくい難消化性でん粉が使われているのが影響しているのかもしれません。
普通は鍋にお湯を沸かして茹でる方が多いと思いますが、私は電子レンジで茹でる方法でいつもパスタを作っていますので、今回も電子レンジで作ります。
100g計って専用容器にパスタと水を入れて、レンジでチンします。
レンジで作る時には、鍋で茹でる時間にプラスして5~7分茹でますので、今回は17分にしました。
ゆであがって水切りした状態が下の写真です。
見た目は普通の麺と変わりませんが、食べてみると、すこし固い印象がありました。
コシがある感じです。
普通の麺なら14分ぐらい温めればちょうどいい柔らかさになっていますが、17分も茹でてまだコシがあるのかと驚きました。
「カーボフ カルボナーラ」
麺を茹でている間に、パスタソースの方も温めておきます。
まずはカルボナーラです。
湯せんで5分程温めたものをかけます。
こういうパスタソースは具材がほとんど入っていないものもありますが、「カーボフ カルボナーラ」はベーコンがゴロゴロと入っています。
ソースは普通のカルボナーラの味で美味しいですが、麺のコシが気になりました。
コシのあるのが好みという方は表示の茹で時間で大丈夫だと思いますが、柔らかい方が好みという方は、表示の茹で時間よりも少し長めに茹でた方が良さそうです。
「カーボフ ミートソース」
次は麺の長さが半分のハーフタイプの麺でミートソースを作ります。
ハーフサイズはチャック付きの袋になっているので、開封後も保存しやすくなっています。
こちらも同じくレンジでチンして茹でました。
カルボナーラの時のことがあったので、すこし長めの18分に設定しました。
温めておいたミートソースをかけます。
カルボナーラと同じく具材のお肉がごろごろっと入っています。
カルボナーラの時よりも茹で時間を1分長めにしましたが、やはりまだコシがしっかりある印象でした。
電子レンジで茹でる場合には途中で固さを確認することができませんので、麺の固さにこだわりのある方は鍋で茹で加減を確認しながら作るのが良さそうです。
サラダを合わせて栄養価アップ
「カーボフ」と食べてみて、パスタソースは普通に美味しいものの、麺のコシに関しては好みが分かれそうだと感じました。
しかし、1食500円以下で低糖質のパスタが家で手軽に食べられるのは経済的に嬉しいですね。
「カーボフ」は低糖質を実現していますが、パスタだけよりも野菜を合わせた方が栄養価が高くなるので、ちょっとひと手間かかりますが、サラダをプラスすることをお勧めします。
また、確かに糖質量は抑えられており、ダイエット中に罪悪感なく食べられる食事のひとつとして考えることはできるものの、これだけを食べても体重や体型に大きな変化は望めませんので、毎日少しずつでも体を動かしたりほぐしたりすることも心がけたいですね。
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