「糖質控えめ・ほうれん草麺」という文字が目に飛び込んできました。
外食チェーン店にも「糖質」に配慮したメニューが増えてきているようですね。
今回はガストの「糖質控えめ・ほうれん草麺」について、栄養価を調べ、他外食チェーンの低糖質メニューとの比較、実際に食べた味の感想などをまとめてみたいと思います。
目次
「糖質控えめ・ほうれん草麺」を使っているメニュー
私が行ったガストでは、以下の3種類のメニューについて、糖質控えめ・ほうれん草麺が使われていました。
「特製味噌ラーメン」
「海老と野菜のさっぱりサラダ麺」
【1日分の野菜のベジ塩タンメン 糖質控えめ・ほうれん草麺】799円(税抜)
【特製味噌ラーメン 糖質控えめ・ほうれん草麺】799円(税抜)
【糖質控えめ 海老と野菜のさっぱりサラダ麺】699円(税抜)
いづれも通常のメニューにプラス100円で「糖質控えめ・ほうれん草麺」に変更できるようです。
「糖質控えめ ほうれん草麺」を使ったメニューの栄養成分を検証
上記の3種類のメニューは、通常の中華麺やうどんの代わりに「ほうれん草」を練りこんだ麺を使っているのが特徴です。
通常の麺に比べて、どのくらい糖質カットできているのか気になるところですが、糖質控えめほうれん草麺を使ったメニューについては、糖質の量が表示されているものの、通常メニューについては、表示がないため、比較することができません。
カロリーや塩分だけの比較になりますが、一応表にまとめておきます。
1日分の野菜のベジ塩タンメン | |||
---|---|---|---|
通常の中華麺 | 糖質控えめ ほうれん草麺 |
差 | |
エネルギー(kcal) (内訳は下2行) |
693 | 536 | -288 |
麺・具材(g) | (562) | (405) | -157 |
スープ(g) | (131) | (131) | 0 |
糖質(g) | 不明 | 32.1 | |
塩分(g) (内訳は下2行) |
9.8 | 10.8 | +1 |
麺・具材(g) | (1.6) | (2.6) | +1 |
スープ(g) | (8.2) | (8.2) | 0 |
特製味噌ラーメン | |||
---|---|---|---|
通常の中華麺 | 糖質控えめ ほうれん草麺 |
差 | |
エネルギー(kcal) (内訳は下2行) |
1127 | 970 | -157 |
麺・具材(g) | (535) | (378) | -157 |
スープ(g) | (592) | (592) | 0 |
糖質 | 不明 | 44.2 | |
塩分(g) (内訳は下2行) |
10.2 | 11.2 | +1 |
麺・具材(g) | (2.1) | (3.1) | +1 |
スープ(g) | (8.1) | (8.1) | 0 |
海老と9種の野菜の サラダうどん |
糖質控えめ 海老と野菜のさっぱりサラダ麺 |
|
---|---|---|
エネルギー(kcal) | 524 | 512 |
糖質 | 32.8 | |
塩分 | 4.1 | 5.9 |
スープは残した方がベター
「1日分の野菜のベジ塩タンメン」は、ほうれん草麺に変更することで、スープを含めた全体のカロリーは40%もカットすることができています。
しかし、「特製味噌ラーメン」についてはスープを含めた全体のカロリーは15%ほどしかカットされていません。
これは、麺は「糖質控えめ」に変更できても、スープは「糖質控えめ」の方も通常のメニューと同じものを使っているためで、「特製味噌ラーメン」のスープのカロリーが高いためにあまりカットできていないと考えられます。
このことから、スープは飲み干さない方が良いと考えられます。
それほど糖質が少ない訳ではない
糖質については比べることができませんが、メニュー表には「糖質45%オフ」と書かれています。
45%オフというとかなりカットされているイメージでしたが、それでも3つのメニューとも糖質が30g以上もあるのだと少し驚きました。
逆に考えれば、通常のメニューは70g以上の糖質量があるのだろうと推測することができます。
ロカボマークで知られる一般社団法人 食・楽・健康協会が推奨する糖質量は、
1日あたり70~130g
このようになっていますので、通常の中華麺を食べるだけで1日分の糖質量に達してしまいますし、「ほうれん草麺」に変更しても1食分30gをオーバーしてしまう結果になります。
これは少し意外な気もしますが、麺類という一番糖質量が多く含まれるメニューでは、これが限界なのかもしれません。
しかし、通常の麺より糖質量が少ないのは確かですので、糖質制限ダイエットはしているものの、たまには麺類が食べたいという人が、たまに食べるには良いのではないかと思います。
塩分が意外に多い
糖質とは直接関係がありませんが、栄養成分をみながら、塩分が意外に多いことに気が付きました。
特に「ほうれん草麺」に変更した場合に、どのメニューも1gほど増えていることが分かります。
厚生労働省の1日あたりの塩分摂取量の目標値は8gほどですから、スープまで飲み干してしまうと軽くオーバーしてしまいます。
糖質制限中の方だけでなく、高血圧などで塩分摂取を控える必要のある方もスープは飲み干さず残すのが良いですね。
すき家の「ロカボ牛麺」との比較
外食チェーンで低糖質メニューを提供しているお店として、「すき家」があります。
「すき家」には「ロカボ牛麺」というものがあります。
出典:すき家
すき家の「ロカボ牛麺」は「こんにゃく麺」を使っているということで、かなり糖質量を抑えていますが、ガストのメニューと比較してみましょう。
1食あたりの糖質量
1日分の野菜のベジ塩タンメン:32.1g
特製味噌ラーメン:44.2g
海老と野菜のさっぱりサラダ麺:32.8g
すき家 ロカボ牛麺:22.0g
こんにゃく麺を使っている「ロカボ牛麺」の方は22.0gということで、先ほどのロカボ基準(1食あたり20~30g)の範囲内です。
糖質だけを考えると、「ロカボ牛麺」の方が良さそうですが、野菜不足が気になります。
ガストの「1日分の野菜のベジ塩タンメン」には1食に1日分の野菜が含まれていますし「海老と野菜のさっぱりサラダ麺」も野菜がトッピングされています。
ダイエットはバランスのとれた食事が大事ですから、野菜不足が気になる人には、ガストの野菜たっぷりのメニューの方が良いかもしれません。
または、すき家で「ロカボ牛麺」を食べる時にはサラダを合わせると栄養バランスのとれた食事になると思います。
「1日分の野菜のベジ塩タンメン 糖質控えめ・ほうれん草麺」の味
実際に「糖質控えめ・ほうれん草麺」を使ったメニューを食べてみました。
3つのうちのどのメニューを食べるか悩みましたが、一番糖質が低い「1日分の野菜のベジ塩タンメン」を「糖質控えめ・ほうれん草麺」に変更したものを選びました。
こちらです。
運ばれて来た瞬間、「思っていたよりも大きい!」と驚きました。
比べるものがないので分かりづらいかもしれませんが、器の深さもけっこうあります。
正直、「食べきれるだろうか・・・」と不安になりました。
ぱっと見は「1日分の野菜」と名前がついているだけあって、野菜がびっしりのっていて麺は見えません。
野菜をよけてそこの方から麺を引っぱってくると、緑色のほうれん草麺が出てきました。
野菜っぽい味がするのかと思っていましたが、そのような野菜臭さはなく、しかし普通の中華麺とも違う味です。
苦みやクセも全くなく、美味しく食べることができました。
チャンポンのようなスープの味も食欲をそそり美味しいので、残した方が良いとは思いつつも、つい飲んでしまいます。
野菜がかなりたくさん盛られているので、それだけでお腹いっぱいになるぐらいでした。
野菜不足の人は、糖質を控えることができるだけではなく、これだけで1日分の野菜を摂取でき、野菜不足の解消に役立ちそうです。
思っていたより麺の量も多く、最後はやっと食べきりました。
この量は男性には丁度良いかもしれませんが、女性には多すぎるのではないかと思いますので、麺の量を少なめにできるサービスがあれば女性も食べやすいのではないでしょうか。
糖質制限中のストレス解消メニューとして
今回紹介したメニューについては、「糖質控えめ」という文字はあるものの、あくまでも「麺類の中では比較的糖質が控えめである」というぐらいの意味だと感じました。
このメニューを食べているから太らないと考えるのではなく、普段は糖質制限をしている人が、たまには食べることができるお助けメニュー、ストレス解消メニューのようなイメージで考えておくのが良さそうです。
付き合いで外食しなければならない場合もあるでしょうから、そういう時にも便利だと思います。
シビアな糖質制限は体調を崩しかねませんし、ストレスを溜めて途中で挫折してしまうのは勿体ないので、無理のない範囲で、このような外食サービスの「糖質控えめ」メニューを活用してみるのも良いのではないでしょうか。
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