前面に「脂肪」と大きく書かれているのが印象的です。
よく読むと、「肥満気味な方のおなかの脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)を減らすのを助ける」と書かれてあります。
脂肪には2種類ありますが、この商品は「皮下脂肪」と「内臓脂肪」の両方にアプローチするヨーグルトのようです。
これまで、「内臓脂肪を減らす」というヨーグルトはありましたが、「皮下脂肪」にも効果があることを言及しているヨーグルトは初めてではないかと思いましたが、ホームページをみると「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の両方にアプローチするヨーグルト商品としては日本初の商品のようで、画期的な商品であることが期待できます。
今回はこの「リセ」ヨーグルトをレビューしていきます。
目次
「リセ」の原材料と栄養成分
「リセ」の原材料と栄養成分を確認していきますが、「リセ」には、固形タイプとドリンクタイプの2種類があります。
家で食べる場合には固形タイプでもいいですが、忙しくて時間がないという方や外で手軽に摂取したという方にはドリンクタイプは便利で助かりますね。
原材料と栄養成分について、固形タイプとドリンクタイプを比較しながら表示したいと思います。
リセ 固形タイプ 110g |
リセ ドリンクタイプ 160g |
|
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原材料 | 乳等を主要原料とする食品、脱脂粉乳、砂糖、アローニャ果汁、乳たんぱく、ゼラチン、デキストリン、葛の花抽出物/増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、香料、酸味料、甘味料(スクラロース、アセスルファムK) | 生乳、乳製品、砂糖、アローニャ果汁、乳たんぱく、デキストリン、葛の花抽出物/香料、pH調整剤、甘味料(スクラロース、アセスルファムK) |
エネルギー | 87kcal | 80kcal |
たんぱく質 | 4.5g | 5.8g |
脂質 | 1.9g | 0.7g |
炭水化物 | 13g | 12.7g |
食塩相当量 | 0.13g | 0.22g |
カルシウム | 122mg | 171mg |
葛の花由来イソフラボン (テクトリゲニン類として) |
22mg | 22mg |
ドリンクタイプの方が量が多いですが、カロリー、脂質、炭水化物の量は少なめです。
また、他の固形ヨーグルトや飲むヨーグルトと比べて、栄養成分に大きな差はないようです。
では、他のヨーグルトと何が違うかというと、栄養成分の欄の下に書いてありますが、「葛の花由来のイソフラボン(テクトリゲニン類)」という成分が配合されていることによって、「リセ」は機能性表示食品として表示することができています。
「葛の花由来のイソフラボン(テクトリゲニン類)」とは?
葛の花関連のダイエット商品は数年前から話題となり、ダイエットマルシェでもいくつか紹介しています。
「葛」という植物自体は、「葛もち」「葛湯」「葛きり」などの商品名からご存知の方も多いと思いますが、それらは主に葛の根からとれるでんぷんをもとに作られています。
葛の花は夏から秋にかけて咲く紫色の花で、1000年以上前から漢方薬として用いられてきました。
この葛の花にはテクトリゲニン類というイソフラボンが含まれていて、腹部の脂肪面積を減少させるという研究結果があります。
それをもとに葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類)を用いたサプリメントが開発されているようです。
「リセ」の実食レポ
「リセ」を実際に飲食したいと思います。
固形タイプ
まずは固形タイプです。
「ほんのりベリー味」ということで薄いピンク色をしています。
スプーンですくってみると、とろとろとなめらかな感じです。
味は「ほんのり」というよりは、しっかりベリーの味を感じました。
ベリーらしい酸味もありますが、甘さもあって食べやすいです。
ちょうど冷蔵庫に、「内臓脂肪を減らすのを助ける」ヨーグルトとして先に販売されている雪印の「ガセリ菌SP株ヨーグルト」があったので、それと食べ比べてみます。
こちらは、機能性表示食品ではなく、国の審査を受けたトクホ商品であり、また、脂肪ゼロ、砂糖不使用という事で、単純に比較することはできませんが、食べやすさについて比べてみたいと思います。
「ガセリ菌SP株ヨーグルト」は「リセ」よりもしっかりと固さがあり、スプーンですくった時の感じも違います。
砂糖不使用というだけあって甘さは控えめですが、全く甘くないわけでく、人工甘味料が使われているために甘さはあります。
ただ、「リセ」に比べると甘くないので、甘いのが苦手な方、砂糖を控えたい方には良いと思います。
一方で、甘さが欲しい、味が欲しいという方にとっては「リセ」の方が食べやすいのではないでしょうか。
ドリンクタイプ
次にドリンクタイプです。
こちらはストローがついていて、上面からストローをさせて飲むようになっています。
今回は、中身がどのようになっているかも確認したかったので、コップにあけてみました。
固形タイプと同じく薄いピンク色をしていて、味もしっかりベリー味です。
1個160gという量は、先ほど食べ比べた「ガセリ菌SP株ヨーグルト」のドリンクタイプや、明治の「R-1ヨーグルト」のドリンクタイプが100gほどであるのに比べると量が多いため、1本でお腹がふくれる感じがあります。
忙しくてゆっくりヨーグルトを食べる時間のない方や、移動中に車の中などで手軽に摂取したという方にはドリンクタイプは便利だと思います。
「食事制限」と「運動」が前提
「葛の花由来イソフラボン」については、2017年に消費者庁が葛の花由来イソフラボンを含み「痩せる」などとうたっていた機能性表示食品を販売する16社に対し、景品表示法違反として措置命令を出したことがニュースとなりました。
いわゆる誇大広告が問題となったのです。
「葛の花由来イソフラボン」が腹部の脂肪面積の減少に効果があるという研究では、その被験者はBMI値が25~30と軽肥満の人を対象とした試験でした。
「リセ」にも「肥満気味な方のおなかの脂肪」と書かれていますので、肥満体型ではないが痩せたいという人には、あまり効果が期待できないのではないかと考えられます。
また、被験者は1日あたり9000歩前後歩き、1日の摂取カロリーを2000kcal前後に抑える食事制限をしていたそうです。
1日の摂取カロリーを2000kcalに抑えるのは女性では可能かもしれませんが、成人男性にとってはかなり節制しなければ難しいのではないでしょうか。
1日9000歩前後歩くというのも意識して行わなければ普通に生活しているだけではできないと思います。
つまり、「葛の花由来イソフラボン」を摂取して痩せたという効果があったという研究は、「肥満気味の人達が食事制限や運動をしながらサプリを飲んで効果が出た」という意味で、「誰でもサプリだけ飲んでいれば痩せる」というものではないと考えられます。
うまく取り入れることでダイエットも可能!?
消費者庁は「摂取カロリーを消費カロリーが上回らないと痩せない」という見解を出しているようですし、「サプリだけ摂取していれば痩せる」というような誤解を与えるような広告には私たち消費者も気を付けなければならないでしょう。
ただ、逆に考えれば、肥満気味の人が食事制限や運動を取り入れながら葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類)を摂取していれば、痩せる効果が期待できるという事でもあります。
ヨーグルトは腸内環境の改善にもつながりますので、食事に気を付けながら適度な運動も取り入れることで、理想の体型に近づくサポートになるのではないかと思います。
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