私はドラッグストアで以下の2点の商品を見つけました。
ハムやベーコンなどの肉類は、もともと糖質が少ないはずです。
それをさらにゼロにするというのは、少しの糖質でも気にする消費者をターゲットにした商品づくりが盛んになってきている表れかもしれません。
今回は、日本ハムとプリマハムの糖質ゼロの商品について、原材料や栄養成分を調べ、実際に食べた感想、ハムとベーコンの違いなどを紹介したいと思います。
目次
日本ハムとプリマハムの「糖質ゼロ ロースハム/ベーコン」の原材料と栄養成分を比較
2種類の糖質ゼロ商品の原材料と栄養成分を比較してみます。
まずは「ロースハム」からです。
通常の商品にどれだけ糖質が含まれているのかを比較するために、日本ハムとプリマハムそれぞれに、糖質ゼロではない普通のロースハムの原材料と栄養成分も合わせて比較してみます。
【日本ハム ヘルシーキッチン 糖質ゼロ ロースハム 原材料】
【日本ハム ヘルシーキッチン 糖質ゼロ ロースハム 栄養成分】
【プリマハム プリマヘルシー 糖質ゼロ ロースハム 原材料】
【プリマハム プリマヘルシー 糖質ゼロ ロースハム 栄養成分】
日本ハム 「ヘルシーキッチン糖質ゼロ ロースハム」 |
日本ハム 「彩りキッチン ロースハム」 |
プリマハム 「糖質ゼロ ロースハム」 |
プリマハム 「新鮮!使い切り ロースハム」 |
|
---|---|---|---|---|
原材料 | 豚ロース肉、豚肉、卵たん白、大豆たん白、食塩、乳たん白、豚コラーゲン、香辛料/調味料(有機酸等)、リン酸塩(Na)、カゼインNa、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、コチニール色素、甘味料(アセスルファムK、スクラロース、ネオテーム)、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・大豆・豚肉を含む | 豚ロース肉、還元水あめ、卵たん白、大豆たん白、食塩、乳たん白、豚コラーゲン、ポークエキス/調味料(有機酸等)、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、カゼインNa、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、コチニール色素、香辛料、(一部に卵・乳成分・大豆・豚肉を含む) | 豚ロース肉、大豆たん白、食塩、乳たん白、卵たん白(卵を含む)、たん白加水分解物(大豆・豚肉を含む)、酵母エキス/調味料(アミノ酸等)、カゼインNa(乳由来)、リン酸塩(Na)、酸化防止剤(ビタミンC)、くん液、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、アドバンテーム)、発色剤(亜硝酸Na)、カルミン酸色素、香辛料抽出物 | 豚ロース肉、還元水あめ、大豆たん白、食塩、卵たん白、乳たん白、たん白加水分解物(大豆・豚肉を含む)、カゼインNa(乳由来)、増粘多糖類、リン酸塩(Na)、調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(ビタミンC)、くん液、発色剤(亜硝酸Na)、カルミン酸色素 |
エネルギー(kcal) | 43 | 49 | 35 | 43 |
たんぱく質(g) | 7.5 | 6.9 | 6.2 | 6.9 |
脂質(g) | 0.9~1.9 | 1.8 | 0.6~1.3 | 1.0 |
炭水化物(g) | 0 | 1.4 | 0 | 1.6 |
ー糖質(g) | 0 | 0 | ||
ー食物繊維(g) | 0 | 0 | ||
食塩相当量(g) | 1.2 | 1.1 | 0.9 | 1.1 |
「糖質ゼロ」と表示する商品には人工甘味料が使われている場合が多いですが、このハムやベーコンの糖質ゼロ商品も同じく人工甘味料が配合されています。
カロリーやたんぱく質、脂質の量などは糖質ゼロでも普通の商品でもほぼ変わりません。
また、肝心の炭水化物量は、普通のロースハムでも1g強しかないため、特に炭水化物の量が多いとは感じませんし、どちらを食べても大きな差はないように感じます。
次は「ベーコン」を比較してみます。
【日本ハム ヘルシーキッチン 糖質ゼロ ベーコン 原材料】
【日本ハム ヘルシーキッチン 糖質ゼロ ベーコン 栄養成分】
【プリマハム プリマヘルシー 糖質ゼロ ベーコン 原材料】
【プリマハム プリマヘルシー 糖質ゼロ ベーコン 栄養成分】
日本ハム 「ヘルシーキッチン糖質ゼロ ハーフベーコン」 |
日本ハム 「彩りキッチン ハーフベーコン」 |
プリマハム 「糖質ゼロ ベーコン」 |
プリマハム 「新鮮!使い切り ハーフベーコン」 |
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---|---|---|---|---|
内容量(g) | 38 | 35 | 32 | 37 |
原材料 | 豚ロース肉、豚肉、卵たん白、大豆たん白、豚ばら肉、豚肉、卵たん白、大豆たん白、食塩、乳たん白、豚コラーゲン、香辛料/調味料(有機酸等)、リン酸塩(Na)、カゼインNa、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、コチニール色素、甘味料(アセスルファムK、スクラロース、ネオテーム)、香辛料抽出物、(一部に卵・乳成分・大豆・豚肉を含む) | 豚ばら肉、還元水あめ、卵たん白、大豆たん白、食塩、乳たん白、ポークエキス/調味料(有機酸等)、リン酸塩(Na)、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンC)、発色剤(亜硝酸Na)、コチニール色素、香辛料、(一部に卵・乳成分・大豆・豚肉を含む) | 豚ばら肉、大豆たん白、食塩、乳たん白、卵たん白(卵を含む)/調味料(アミノ酸)、リン酸塩(Na)、カゼインNa(乳由来)、酸化防止剤(ビタミンC)、くん液、発色剤(亜硝酸Na)、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、アドバンテーム)、カルミン酸色素 | 豚ばら肉、還元水あめ、食塩、大豆たん白、乳たん白、ラード(乳成分・豚肉を含む)、卵たん白、リン酸塩(Na)、カゼインNa(乳由来)、調味料(アミノ酸)、酸化防止剤(ビタミンC)、くん液、発色剤(亜硝酸Na)、カルミン酸色素 |
エネルギー(kcal) | 106 | 79 | 45~114 | 77 |
たんぱく質(g) | 4.5 | 5.2 | 4.1~5.3 | 5.1 |
脂質(g) | 9.8 | 6.0 | 2.7~10.8 | 5.9 |
炭水化物(g) | 0.0 | 1.1 | 0 | 0.9 |
ー糖質(g) | 0 | ー | 0 | - |
ー食物繊維(g) | 0 | ー | 0 | ー |
食塩相当量(g) | 1.2 | 1.2 | 0.6~0.9 | 0.9 |
ベーコンもロースハムと同じく、糖質ゼロの商品には人工甘味料が使われています。
そのため、炭水化物の量はゼロに抑えられていますが、カロリーや脂質については普通のベーコンよりも糖質ゼロの方が少し高いようです。
炭水化物の量がそれほど変わらないのであれば、わざわざ人工甘味料が使われていてカロリーや脂質の高い商品を選ぶメリットはないように感じます。
「糖質ゼロ」のハム・ベーコンの味は?
糖質ゼロのハムやベーコンは、他のハムやベーコンと味に違いがあるのか、実際に食べてみました。
日本ハム「ヘルシーキッチン糖質ゼロ」
まず日本ハムの「ヘルシーキッチン 糖質ゼロ ロースハム」です。
見た目は普通のハムと変わりません。
味も普通のハムに比べて、特別おいしいとか、おいしくない訳ではなく、普通に食べることができます。
次は同じく日本ハムの「ヘルシーキッチン 糖質ゼロ ベーコン」です。
こちらも見た目は普通のベーコンと変わりません。
フライパンに油をひかずに焼きました。
味も普通のベーコンと変わらないように思います。
プリマハム「プリマヘルシー 糖質ゼロ」
次にプリマハムの「プリマヘルシー 糖質ゼロ」を食べてみたいと思います。
まずはロースハムですが、こちらも日本ハムのものと同じく見た目は普通のハムと変わりません。
味も、普通のハムと同じだと感じます。
次にベーコンです。
こちらも見た目は普通のベーコンと変わりません。
フライパンで油をひかずにカリカリに焼きましたが、普通のベーコンと同じく香ばしく美味しいです。
どちらの糖質ゼロ商品も、普通のハムやベーコンと同じ味で、特にクセがあるようには感じませんでした。
しかし、人工甘味料が使われているので、それらの味に敏感な人にとっては食べにくいと感じるかもしれないので、そういった方は注意が必要です。
ハムとベーコンの違い
ここまで「糖質ゼロ」に注目してハムとベーコンを見てきましたが、そもそも、ハムとベーコンの違いは何でしょうか?
見た目、そして料理によって使い分けているという方もいらっしゃると思いますが、ハムとベーコンでは、使用する部位、そして製造過程における仕上げ方法に違いがあります。
使用する部位の違い
ハムもベーコンも豚肉を使用しているのは同じですが、ハムは主に「もも肉」や「ロース肉」を使用しています。
ハムは、英語で「もも肉」を表す「ham」からきているため、海外でハムと言えばもも肉を使うのが主流ですが、日本ではロース肉を使ったロースハムをよく見かけると思います。
昔、ロース肉が大量に余って困ったときに作られたそうです。
一方ベーコンは「バラ肉」が使われます。
仕上げ方法の違い
ハムは、豚肉の塊を塩漬けし熟成させたのちに、型に入れたり糸で巻いたりして燻製にします。
仕上げに、スチームしたり、ボイルしたりします。
一方ベーコンは、豚肉の塊を塩漬けし熟成したのちに燻製にして出来上がりです。
仕上げに、スチームやボイルを行わず、燻製で終わるものをベーコンと呼んでいます。
また燻製にする時も、型に入れたり糸で巻いたりすることをしません。
ハムの方が低脂肪
ハムとベーコンの栄養成分の違いですが、ベーコンの方が脂肪分が多いですよね。
ベーコンは脂肪分の多いバラ肉を使用する上に、仕上げにスチームしたりボイルしたりしないためハムに比べて脂肪分や塩分が高くなります。
食べ方
脂肪分の少ないハムはそのまま食べても美味しく、サラダや和え物のアクセントになります。
生野菜と合わせてサラダにすると見た目の彩りがよくなります。
夏は冷やし中華の具としても美味しく食べられますが、麺類は炭水化物量が多いので食べすぎには注意が必要です。
ベーコンは油が気になるので、一度油をひかずにフライパンなどで加熱して油をキッチンペーパーなどで吸収してから食べると余分な脂肪分をカットできます。
また、スープなどに使うと良いダシにもなります。
ハムやベーコンを使ったダイエットメニュー
ハムやベーコンは塩分が気になりますが、食べすぎなければ糖質制限ダイエット中の方には糖質を気にせず食べられる食材のひとつとして役立ってくれます。
ローソンのブランパンでハムサンド
普通のロールパンはカロリーも糖分も高いため、パンと合わせて食べる場合にはローソンの「ブランパン」シリーズがおすすめです。
ブランパンは糖質が少なく、ハムでは補えない食物繊維を含んでいるため、一緒に食べることで栄養バランスが良くなります。
カリカリベーコンと生野菜と大麦のサラダ
お皿にお好みの野菜を盛り付け、好みの大きさに切ったベーコンをフライパンでカリカリになるまで焼いたものをのせます。
フライパンで焼く時に油は不要です。
ベーコンを焼いた後は、表面の余分な脂分をキッチンペーパーなどで吹きとっておきます。
仕上げに茹でた大麦をトッピングします。
今回は開封してそのまま食べられる「スーパー大麦」を使用しました。
ベーコンが良いアクセントになって野菜をたくさん食べることができます。
エリンギとベーコンのシンプルソテー
で
適当な大きさにきったベーコンを、油をひかずにフライパンで炒め、ベーコンの脂がでてきたらエリンギを加えて炒め合わせます。
味付けはお好みで塩コショウですが、ベーコンの塩気があるので味付けなしでも十分美味しく食べることができます。
また、きのこ類は、しめじやえのき、舞茸、椎茸など何でもオッケーです。
豊富なビタミンB1で糖質を代謝
豚肉というと、脂肪分の多さに目が行きがちですが、ビタミンB1が豊富に含まれている食材でもあります。
ビタミンB1 は糖質を代謝してくれる、ダイエット中には欠かせない栄養分の一つです。
ダイエットしても思ったように体重が落ちない、体型が変わらないという人は、カロリーや脂肪分を気にするあまり、肉類の摂取を控えビタミンB1不足になり、糖質をうまく代謝できずにいるのかもしれません。
代謝されずに余った糖分は脂肪へと変化して身体に蓄積されます。
糖質制限をすることで余分な糖分が脂肪として蓄積するのを防ぐのも一つの方法ですが、食べたいものを我慢するダイエットは一時期は成功しても、継続していけばストレスとなりリバウンドしてしまう場合もあります。
ビタミンB1を適度に摂取して適度な運動をすることで、糖質を代謝しやすくしたり、食物繊維を摂取して腸内環境を整えたりするなどの体質改善をすることで、太りにくい身体を作っていくのもダイエットの一つの方法です。
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