そんな基礎代謝の低下が気になる人向けのサプリが、2017年11月に味の素から発売されました。
こちらは機能性表示食品になります。
加齢や活動量等の減少により基礎代謝の低下が気になる方にお勧めです。
カプシノイドという成分が含まれている「カプシEX」がどのようにして基礎代謝の向上をサポートしてくれるのか、今回はその秘密を調べ、また実施にお試しサイズを6日間飲んで、基礎代謝量の変化をまとめたいと思います。
目次
基礎代謝とは?
まず、基礎代謝とは何かについて、ご存じの方も多いと思いますが改めて確認しておきたいと思います。
基礎代謝とは、人間が生きていく上で最低限必要なエネルギーのことです。
人間は運動しなくてもじっとしているだけでエネルギーを消費しています。
私たちの身体は内臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温を一定に保ったりして生きているわけですが、そのような生命維持のために消費されるエネルギーの事を基礎代謝と呼んでいます。
基礎代謝は年齢とともに減少する
基礎代謝は17歳ぐらいまでは高くなっていきますが、それ以降は低下していきます。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」には以下のような表が掲載されています。
男女ごと、そして各年代ごとに基礎代謝基準値と基礎体重というのが設定されていて、それを元に計算したものが、表の右端の欄の平均的な1日の基礎代謝量になります。
例えば、18~29歳の女性の場合
参照体重:50kg
1日の基礎代謝量:22.1×50=1110(kcal)
この年代の女性の平均的な1日の基礎代謝量は1110kcalとなります。
自分の年代の参照体重と、現在の自分の体重に差がある方もいるかもしれません。
その場合には、自分の年代の基礎代謝基準値に、現在の自分の体重をかけて計算してください。
その値が自分の1日あたりの基礎代謝量の目安になります。
ちなみに、私は30~49歳の女性の欄に該当しますので、基礎代謝基準値は21.7です。
現在の体重は約52kgですので、21.7×52=1128.4kcalとなり、私の1日の基礎代謝量はおよそ1128kcalということが分かります。
毎日何も運動しなくても1128kcalは消費されるはずということです。
ただ、この数値は厚生労働省の決めた「基礎代謝基準値」をもとに計算したものですから、必ずしもこの数値通りに基礎代謝が消費されているわけではありません。
あくまでも目安として考えておいてください。
一番基礎代謝量の高い年代である12~14歳の時が1410kcalですから、現在の私の基礎代謝量との差は280kcalあります。
260kcalと言えば、コンビニのおにぎり1個と半分、またはあんぱん1個、マクドナルドのハンバーガー1個分ぐらいのカロリーですから、それが毎日の差になってくると思うと、かなりの基礎代謝量の変化だと思います。
基礎代謝が上がれば太りにくい身体になる
基礎代謝量は、1日で消費するエネルギーのうちの約60~70%を占めているとも言われています。
体重が増加してしまう仕組みは、食事で摂取するエネルギー量が、基礎代謝や運動によって消費されるエネルギーを上回ってしまうことにあります。
そのため、基礎代謝を上げることができれば消費エネルギーもアップし、太りにくい身体になるのではないかと考えられます。
摂取カロリーを極端に制限するのは危険
気をつけたいのは、摂取カロリーが基礎代謝を下回らないようにすることです。
基礎代謝は生きていく上で必要なエネルギーです。
その分のエネルギーが摂取できなければ、体調を崩したり、身体のあらゆる面で不調が現れてくるかもしれません。
過度な食事制限によるダイエットで身体を壊してしまう人がいるのはこの為です。
先ほどの、基礎代謝量基準値を参考にして自分の基礎代謝量を知り、その分のエネルギーは必ず摂取するようにしてください。
『カプシEX』は基礎代謝をアップさせるサポートアプリ
先ほど、基礎代謝は年齢とともに低下してくると書きましたが、そのような人に向けた基礎代謝の向上をサポートするアプリが『カプシEX』です。
『カプシEX』の原材料と栄養成分
まず、『カプシEX』の原材料と栄養成分から確認してみましょう。
『カプシEX』の原材料
名前から何となく想像されていた方もいらっしゃると思いますが、「カプシEX」は唐辛子が主な原料となっています。
『カプシEX』の栄養成分
1日摂取目安量2粒(650mg)あたりの栄養成分
たんぱく質:0g
脂質:0.4g
炭水化物:0.2g
食塩相当量:0.007g
機能性関与成分
カプシノイド:9.0mg
「カプシノイド」とは?
カプシノイドは辛くない「CH19甘(アマ)」というトウガラシを主原料としています。
一般的なトウガラシに含まれるカプサイシンは、ダイエットに効果があると言われていますが、とても辛くて多くは摂取できませんし、身体への負担もかなりなものになりそうですよね。
しかし、カプシノイドはカプサイシンに比べて1/1000の辛さのため、刺激が弱くて身体への負担も少ないようです。
「カプシノイド」は「褐色脂肪細胞」を活性化させ基礎代謝をアップさせる
カプシノイドを摂取すると、「褐色脂肪細胞」という細胞が活性化されることが分かっています。
褐色脂肪細胞とは?
ダイエット中の方が減らしたいと思っている体脂肪は「白色脂肪細胞」と呼ばれていて、エネルギーを蓄積したり、供給したりする役割があります。
大事なエネルギー源であるため、身体に必要なものではありますが、必要以上に溜めこんでしまっているのが肥満の状態です。
「白色脂肪細胞」は内臓や皮下組織に溜まっていきます。
一方で「褐色脂肪細胞」というのは、肩甲骨や鎖骨などの場所にあり、脂肪を燃焼させる働きがあります。
人間は、体温を一定に保とうとする恒温動物ですが、これは「褐色脂肪細胞」が働いているからです。
寒い場所では、体温が下がるのを防ぐために「褐色脂肪細胞」が活発に働いてエネルギーを消費して体温を上げようとします。
また、食事の量が多くなり過ぎた時には、余分な栄養分をエネルギーに変換して肥満を防止する働きもあると言われています。
その為、本来であれば人間には肥満防止の機能が備わっているはずですが、この「褐色脂肪細胞」の働きが悪い人は、脂肪を燃焼する事ができず、身体に蓄積されてしまいます。
この「褐色脂肪細胞」の機能は年齢とともに低下したり、また個人差があると言われています。
「カプシノイド」が「褐色脂肪細胞」を活性化させる
「褐色脂肪細胞」の働きが悪い人でも、カプシノイドを摂取することで、働きが活性化されるという実験結果があります。
その実験結果の画像が味の素のカプシEXのサイトに出ていましたので、引用します。
出典:味の素「カプシEX」
被験者は男性3名で、カプシノイドを摂取する前(Beforeの画像)とカプシノイドを6週間摂取した後(Afterの画像)でのPET/CTの画像です。
摂取後に鎖骨付近のが赤くなっていることが見て分かりますが、これが褐色脂肪細胞が活性化している様子のようです。
また、別の試験では、褐色脂肪細胞の活性が弱い健康な成人男性10名にカプシノイド9mgを摂取した時と、摂取しなかった時で、エネルギー代謝量の変化を比べたものがありました。
出典:味の素「カプシEX」
「寒冷負荷時」とありますが、寒い状況にさらされた時に、褐色脂肪細胞がどのぐらい働くかを調べたものだと思われます。
先ほども書きましたが、人間は体温を一定に保とうする働きがありますので、寒いところでは褐色脂肪細胞が働いて熱を発生させようとします。
寒い状況に置かれた時、カプシノイドを摂取した時の方が、エネルギー代謝量が倍以上増加している事が分かります。
どちらの試験も少数の人を対象にした試験データですので、全ての人にこれが当てはまるかどうかの疑問はありますが、一定の人には成果があると考えて良さそうです。
「カプシEX」を6日間飲んでみた基礎代謝量の変化
「カプシEX」は2017年11月に発売されたばかりで、アマゾンや楽天などには口コミがありませんでしたが、ちょうど「カプシEX」に12粒入りのお試しサイズがありましたので、実際にこれを飲んで基礎代謝量の変化を調べてみます。
「カプシEX」の1日の摂取目安量は2粒ですので、12粒で6日分です。
中身はこのような黄色いカプセル状のものです。
この中にカプシノイドが9mg含まれています。
水などと一緒に噛まずに飲みます。
カプセルをそのまま飲み込むので、辛いというような味は感じません。
6日間の基礎代謝量の変化
6日間飲み続けた基礎代謝量の推移がこちらです。
1月18日~23日まで飲みましたので、飲み始めた18日と飲み終わった次の日である24日まで測定を続けています。
<基礎代謝>


基礎代謝量の変化
24日(摂取後、次の日の朝に測定した基礎代謝量):1182kcal
予想はしていましたが、ほぼ横ばいでした。
参考までに、体重など他の数値の推移も表にしてまとめておきます。
摂取前 | 摂取後 | 差 | |
---|---|---|---|
基礎代謝(kcal) | 1181 | 1182 | +1 |
体重(kg) | 52.40 | 52.60 | +0.2 |
体脂肪率(%) | 25.4 | 26.0 | +0.6 |
内臓脂肪レベル | 2 | 2 | 0 |
骨格筋率(%) | 29.3 | 29.1 | -0.2 |
体年齢(歳) | 32 | 32 | 0 |
BMI | 19.1 | 19.2 | +0.1 |
他の数値もほぼ変わらない状態でした。
考察
継続的に摂取することが望ましいようですので、6日間ぐらいでは目に見える変化は感じられないかもしれません。
また、すでに褐色脂肪細胞が活性されている人には、それ以上の活性効果があるのかは疑問が残るところです。
その為、自分の「褐色脂肪細胞」の働きがどのような状態なのかを知る必要がありますが、確認するのは難しいので、年齢とともに痩せにくくなった、太りやすくなった、そのような実感がある人は、一度試してみても良いかもしれません。
「カプシEX」の値段
通常価格
60粒入り(1カ月分):6,151円(税込)
定期購入
60粒入り(1カ月分):5,535円(税込)
1か月で6000円以上というのは、かなり高価だと感じますが、それだけ効果に自信がある商品なのかもしれません。
しかし、これだけを飲んで痩せるという訳ではありませんので、暴飲暴食を控え、摂取エネルギーが消費エネルギー(基礎代謝+日常生活で動いたり運動したりするエネルギー)を超えないように気をつけていれば、理想の体型に近付けるのではないでしょうか。
褐色脂肪細胞を刺激する運動を合わせると効果アップ?
褐色脂肪細胞を刺激することで基礎代謝をアップする方法もあるようですから、それらと合わせて「カプシEX」を摂取すると、より効果が期待できるかもしれません。
一番効果的なのは、褐色脂肪細胞がある背中や肩甲骨周りを動かす水泳と言われていますが、首や背中の肩甲骨周りのストレッチでも褐色脂肪細胞を刺激する効果があるようです。
水泳をする時間がないという方は、肩甲骨を動かしたり、肩まわしをするなど、毎日少しずつでも動かして、肩や背中が凝り固まらないようにして褐色脂肪細胞を刺激し続ける事を心がけると、基礎代謝のアップに繋がるのではないかと考えられます。
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