オリエンタルラジオの藤森さんとサンリオキャラクターのアグレッシブ烈子さんの「ためずに、すっきり、クリア」のCMが強烈で印象に残っている方もいらっしゃると思います。
「デトクレンズ」という名前から、身体の老廃物を排出する「デトックス」と体内を洗浄する「クレンズ」を実現してくれるサプリではないかと想像でるため、店頭でも消費者が手に取りやすい商品ではないかと思います。
今回は「デトクレンズ」の栄養成分や効果などを調べ、実際に30日間飲んでみて体重や体脂肪率の変化を考察します。
目次
「デトクレンズ」の原材料と栄養成分
まずは原材料と栄養成分を確認してみましょう。
【原材料】
【栄養成分】
3粒1350mgあたり
たんぱく質:0.02g
脂質:0.04g
炭水化物:1.20g
食塩相当量:0.001g
ヤシガラ活性炭:350mg
乳酸菌・酵母醗酵殺菌粉末:50mg(乳酸菌+酵母50兆個以上)
α-シクロデキストリン:50mg
特徴的な栄養成分は「ヤシガラ活性炭」「乳酸菌・酵母」「α-シクロデキストリン」の3つのようです。
強力な吸着力の「ヤシガラ活性炭」
「デトクレンズ」の一番の「売り」とも言える効果は「ヤシガラ活性炭」による強力な吸着力ですが、そもそも、「活性炭」って何?普通の「炭」とは違うの?という疑問がありましたので、少し調べてみました。
「活性炭」は普通の「炭」より吸着力に優れている
炭は臭い取りや水の浄化などによく使われていますが、それは炭の内部にとても小さい孔と呼ばれる隙間がいくつも存在し、その孔の壁の表面積はとても大きくなっていて、水などが炭を通ると不純物が孔の表面に吸着し出られなくなり、結果的に水が綺麗になるからです。
とても単純ですが、それだけ炭の吸着力は強いということですね。
普通の炭は木材などを加熱して作られますが、活性炭は炭をさらに1000度近い高温で加熱処理して作られます。
こうすることで孔のサイズがさらに小さくなり、ミクロのサイズの微細な孔ができ、その表面積は800~2000㎡になるとも言われています。
その広い表面積でスポンジのように有害物質を吸着するというわけです。
分かりやすい図がありましたので引用させていただきました。
出典:株式会社クラレ
※ナノメートルサイズなので、この図のようなものが実際に目で見えるわけではありません。
ちなみに、活性炭自体は体に吸収されることなく排出されるため、飲んでも安心という訳です。
その強力な吸着力は、水の浄化のための浄水器、有害ガスを取り除くためのガスマスク、空気清浄のためのフィルターなど様々なものに活用されています。
ヤシガラ活性炭がAGEs(エージーイー)を体外に排出
数年前からチャコールクレンズという「活性炭」に着目したダイエットが話題となっていて、以前ダイエットマルシェでも「黒汁(KUROJIRU)」という商品を紹介しました。
この「黒汁(KUROJIRU)」にもヤシガラ活性炭は使われていましたが、どのくらいの量が配合されているかは分かりませんでした。
おそらく栄養成分表示に記載はなかったと思います。
今回取り上げた「デトクレンズ」には3粒で350㎎のヤシガラ活性炭が配合されていることが先ほどの栄養成分表示で確認できます。
350㎎という量は、280~700㎡の表面積があるという計算になりますから、小さな錠剤3個分でそれだけ広い吸着面があるというのは驚きですし、効果が期待できます。
このヤシガラ活性炭は体内に溜め込みがちなガスや脂質の他にAGEs(エージーイー)という終末糖化産物(Advanced Glycation End Products)をも排出してくれます。
AGEsは、食事などで過剰に摂取した糖とヒトのカラダを主に構成しているタンパク質が結びつくことで体内に生成される物質で、老化を促進する原因物質であると考えられていますので、溜め込まずに積極的に体外に排出したいですよね。
ヤシガラ活性炭はAGEsも排出してくれて体の老化を防いでくれる効果が期待出来ます。
α-シクロデキストリンで余分な脂肪を排出
以前ダイエットマルシェで取り上げ「チュアカット」という商品に「シクロデキストリン」が配合されていました。
シクロデキストリンは、いくつか種類があり「チュアカット」にはどの種類のシクロデキストリンが配合されているか分かりませんでしたが、「デトクレンズ」にはα-シクロデキストリンと明記されていて種類が分かるようになっています。
α-シクロデキストリンは環状オリゴ糖とよばれ、主な働きは「糖質の吸収を抑えること」と「脂肪の吸収の抑制と排出」です。
α-シクロデキストリンがバケツのような形をしていて、その中に脂肪を取り込んで体外に排出するようなイメージの働きをしてくれて、α-シクロデキストリン1gで脂肪9gをキャッチしてくれると言われています。
「デトクレンズ」には3粒あたりα-シクロデキストリンが50㎎配合されていますので、キャッチできる脂肪量は0.45gという計算になります。
以外に少ないのでは?と思いましたが、脂肪の吸収が0.45gも抑えられれば十分ではないでしょうか。
ちなみに「チュアカット」には1日の摂取目安量3粒あたり1688㎎ものα-シクロデキストリンが配合されていて、「デトクレンズ」の30倍以上にもなります。
α-シクロデキストリンの配合量だけに着目すると「デトクレンズ」よりも「チュアカット」の方が多いですが、「デトクレンズ」にはヤシガラ活性炭が配合されていますので、一概にどちらの商品がよりダイエット効果が期待できるかは判断ができませんので、自分でどの成分を摂取したいかなどを検討する必要があると思います。
乳酸菌+酵母で腸内環境改善
ヤシガラ活性炭やα-シクロデキストリンだけでも十分なダイエット効果が期待出来そうですが「デトクレンズ」にはさらに乳酸菌と酵母が配合されています。
一日の乳酸菌摂取量の目安は1兆個と言われていますので、「デトクレンズ」3粒あたりに配合されている乳酸菌+酵母の50兆個という量は、十分すぎると言えます。
病気のほとんどは腸内環境の悪化が原因と言われていますので、腸内環境の改善に大きな役割を果たしてくれる乳酸菌や酵母は積極的に摂り入れたい成分ですね。
ちなみに「チュアカット」には乳酸菌が15億個配合されていたので、配合量は「デトクレンズ」の方が多いということになります。
「デトクレンズ」を30日間摂取
様々な成分が配合されてダイエット効果が期待できる「デトクレンズ」を実際に30日間摂取しました。
中身はこのような錠剤タイプです。
活性炭ということで色は真っ黒です。
サイズは小さくて飲みやすいですが、この小さい錠剤の中にも微細な孔が無数にあり、身体に余分なものを吸着して排出してくれるというのは驚きです。
この錠剤を1日3粒を目安に水かぬるま湯で飲むように書かれていますが、飲むタイミングについては書かれていません。
私は、食事の際の余分なものを吸着してくれることを期待して食後に飲むようにしました。
体重や体脂肪率の変化
30日感飲み続けた体重と体脂肪率の変化がこちらです。


ほぼ横ばいであることが分かります。
他の数値と合わせて表にまとめました。
使用前 | 使用後 | 差 | |
---|---|---|---|
体重(kg) | 53.15 | 53.45 | +0.3 |
体脂肪率(%) | 26.4 | 26.4 | 0 |
内臓脂肪レベル | 2 | 2 | 0 |
骨格筋率(%) | 28.9 | 28.9 | 0 |
体年齢(才) | 34 | 34 | 0 |
基礎代謝(kcal) | 1189 | 1193 | +4 |
BMI | 19.4 | 19.5 | +0.1 |
考察
ほとんどの数値がプラマイゼロという結果になりました。
年末年始は普段より食べる量が増えますし、私は旅行にも行って外食も多かったので、それを考えると体型に変化が無かったことはデトクレンズの効果があったのかもしれないと感じます。


また数値として現れない変化として、顔の吹き出物が減ったという点があります。
チョコレートなど甘いものを食べる機会が増えると顔に吹き出物が出ていましたが、デトクレンズを飲んでいる間は吹き出物に悩まされることがありませんでした。
これはAGEsなどの老廃物がしっかり排出できているおかげなのではないかと思います。
また、便秘が解消されたことも実感した効果のひとつです。
腸内環境が改善されたことで、自然な便通が促され、結果的に肌状態の改善にも繋がっていったのではないかと思います。
ダイエット効果プラス美肌効果も期待できる
今回は「デトクレンズ」の摂取で体重や体脂肪率の減少は実現できませんでしたが、便秘の改善、肌状態を良好に保つ効果は実感できました。
商品名の通り、身体の不要なものを排出(デトックス)して浄化(クレンズ)してくれる一定の効果はありそうで、健康食品や化粧品を製造販売するDHCという会社が作ったサプリメントだけのことはあります。
ただ、体重や体脂肪率の減少を目指すのであれば、適度な運動を取り入れる必要があるのも事実です。
運動と食事、そしてプラスアルファで「デトクレンズ」のようなサプリメントを組み合わせることで、ただ体重が減るよりも、健康的な体型、身体づくりが可能であるのではないでしょうか。
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