食物繊維を多く含む食品と言えば「ごぼう」を思い浮かべる方も多いと思いますが、今回はそんな食物繊維豊富な「ごぼう」を使った「焙煎ごぼう茶」を試してみたいと思います。
こちらはお試しサイズになります。
7包み入りで900円という事は、1包みが100円以上という事ですから、少し高いなという印象を受けました。
しかし多少高くても、その分体に良い効果があるのならば取り入れたいと思うのが人間の心理です。
「ごぼう」は食物繊維が豊富で体にも良いというイメージがありますが、実は食物繊維だけではなく他にも体に有益な成分が含まれているのだそうです。
そんな「ごぼう」の成分について分かりやすく解説しながら、実際に「焙煎ごぼう茶」を飲んだ感想をまとめてみたいと思います。
目次
原材料
「焙煎ごぼう茶」についての原材料と栄養成分を確認しようと思いましたが、原材料のみの記載で栄養成分については記載がありませんでしたので、今回は原材料だけ確認しておきます。
原材料は「ごぼう」のみ
原材料は「ごぼう」のみとシンプルです。
他の材料は混ざっていませんので、添加物を気にする事なく安心して飲む事ができそうです。
しかし、他のものが入っていないという事は、「ごぼう」という素材だけで勝負するという事ですから、その「ごぼう」自体の品質が味や風味に大きく影響する事になります。
あじかんの「焙煎ごぼう茶」に使われているのは、どのような「ごぼう」なのでしょうか?
「焙煎ごぼう茶」に使われている「ごぼう」は料亭に出すような良いごぼうを使っている
パッケージにも書いてありますが、あじかんの「焙煎ごぼう茶」は2016年のiTQi優秀味覚賞を受賞しています。
iTQiというのは、ヨーロッパでもっとも権威のある12の調理師協会と国際ソムリエ協会に属する120名のシェフによる国際食品アワードですので、その味は世界でも認められているという事になりますね。
その世界に認められた「焙煎ごぼう茶」に使われているごぼうは、茨城県つくば市で5代続くごぼう農家の山崎恵造さんが作っています。
山崎さんの経営する山崎農園は、広大な関東ローム層内に位置しており、ごぼう栽培に適した場所なのだそうです。
ごぼう栽培に適した関東ローム層
関東ローム層というのは、火山灰が偏西風に乗って堆積、風化、粘土化した赤土の事で、水はけが良く、ミネラルなどの栄養分をたっぷり蓄えているので、そこで作られたごぼうの味も香りもピカイチとのことです。
ごぼうと言うと、固い食感というイメージがありますが、この山崎農園で作られるごぼうは、やわらかな食感で皮まで美味しく料亭に出されるような品質の良いものなのだそうです。
「ごぼう茶博士」として知られる南雲先生も惚れ込んだという上質のごぼう自体の味も気になりますが、丁寧に手間暇をかけて育てられた高級なごぼうが使われた「焙煎ごぼう茶」はどんな味がするのか気になりますよね。
ごぼうには水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれている
ごぼうには食物繊維が豊富というイメージは漠然とあると思いますが、ただ食物繊維が多いだけではなく、水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれているのがごぼうの特徴です。
水溶性と不溶性の理想的なバランスは1:2です。
ここで食物繊維が多く含まれている野菜を比較して、水溶性と不溶性がどのような割合で含まれているのかを確認してみましょう。
グラフは日本食品標準成分表2015をもとに作りました。
食物繊維量の合計でみると、グリーンピースが多いですが、その内訳は水溶性が少なく不溶性が多い事がわかります。
その点ごぼうは両方をバランスよく含んでいる事が分かりますね。
水溶性と不溶性の食物繊維の働きの違い
水溶性と不溶性の食物繊維の働きの違いについて、簡単にまとめてみます。
水に溶けてドロドロのゲル状に変化します。
炭水化物(糖質)の消化・吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を防ぐ効果や、コレステロールなどの余分な脂質を吸着し排出するなど、身体への糖分や脂質の吸収を抑制する作用があります。
果物や野菜に含まれるペクチン、わかめやコンブなどの海草類に含まれるアルギン酸、生のこんにゃくいもに含まれるグルコマンナンなどが水溶性に分類されます。
水に溶けない食物繊維で、胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみ、便のかさましや、腸を刺激して便通を促進し、デトックス効果があります。
ダイエットには、余分な糖分の吸収を抑制する水溶性食物繊維も、デトックス効果のある不溶性食物繊維もどちらも重要ですね。
先ほどのグラフをみると、不溶性が多く含まれる食品の方が多いように感じますので、水溶性と不溶性のバランスを意識して摂取する必要がありそうです。
ごぼうは、バランスよく含まれているので、ダイエットに効果を発揮してくれそうですね。
ごぼうには老化防止の「ポリフェノール」が含まれている
ごぼうにはポリフェノールの1種である「クロロゲン酸」という成分が含まれています。
コーヒーにも多く含まれていますが、コーヒーにはカフェインも含まれていますよね。
カフェインの摂取を控えたい方には、ノンカフェインの「焙煎ごぼう茶」がおすすめです。
ポリフェノールの1種なので、身体の老化防止に効果がある事が期待できそうですが、それ以外にも効果があるようです。
「クロロゲン酸」の効果
クロロゲン酸がどのように体に良い働きをしてくれるのか、いくつか紹介しておきます。
抗酸化作用
活性酸素によるダメージから体内の細胞を守ってくれる働きがあります。
これがポリフェノールの代表的な効果のひとつで、細胞の劣化を防ぎ、アンチエイジング(老化防止)につながります。
脂肪の蓄積を抑える働き
脂肪の蓄積を抑える働きがあると言われていて、脂肪肝を予防する効果があると期待されています。
血糖値の上昇を抑える
体内に摂取されたデンプンや糖分は、酵素によってブドウ糖や果糖に分解されて小腸から吸収されますが、クロロゲン酸には、この酵素の働きを阻害することで、デンプンがブドウ糖などに分解されないようにして、体内に糖分が吸収されるのを防ぐ効果があると言われています。
過剰摂取は便秘になりやすい?
ごぼうに含まれるクロロゲン酸にはダイエット効果が期待できる面もありますが、一方で過剰に摂取することで便秘になる場合もあるようです。
個人差もありますし、大量に摂取すればということなので、ごぼうに含まれるクロロゲン酸だけでは心配はないと思いますが、サプリメントなどで摂取する場合には気をつけておいた方がよさそうですね。
「焙煎ごぼう茶」の口コミ・評判
実際に「焙煎ごぼう茶」を試した方々の口コミを集めてみました。

○他の安価なごぼう茶や自作のと比べると断然こちらの方が美味しい!1パックでかなり濃く出るのでアイスの場合は2リットルに対し、2パックで充分味わえます。安価な方は5パックくらいで同じ色…なので、色や美味しさを比べるとそれほどこの価格は高くないと思います。
○ほんのりごぼうの香りがして、おいしいお茶です。

●ぼう茶を少し多めに飲むと、持病の逆流性胃炎(タケプロン服用)が一時的にかなり悪化して、追加で別の胃酸を抑える薬が必要になります。ごぼう茶を止めると、数日で回復しますが。ネットで調べると同じような症状や口内炎の報告も。サポニンのせいでは?ということです。胃炎には、良くない野菜とも言われているようです。
●飲みやすいからと思って飲み過ぎると胃に違和感を感じるので、私には合ってないのかもしれません。1ヶ月以上飲み続けていますが便秘には未だ効果がありません。値段も高いので、リピートはしません。期待していたので残念です。
●まずくて飲めない・・・、生のごぼうをミキサーにかけて、その汁をお湯で割って飲んでるような味、、、一口飲んで捨てました。
ごぼうの味が良くも悪くも評価されている
ごぼうの味がそのままで美味しいという高評価もあれば、苦手で低評価という口コミもありました。
本来ごぼうが好きかどうか、そして、ごぼうをお茶にした時にそれが好みの味であるかによりますが、こればかりは試してみないと分からないものですね。
私がタメしたようなサンプルもありますので、気になる方は一度サンプルで味を確かめられると良いでしょう。
購入は公式HPからがお得
「焙煎ごぼう茶」は公式サイトの他に、アマゾンや楽天でも購入する事ができます。
アマゾン:3980円(2.0g×30包み入り)
楽天:3979円(2.0g×30包み入り)
公式HP:3428円
公式HP定期コース:3085円
安く購入したいのであれば公式サイトから購入する方がよさそうですね。
実際に「焙煎ごぼう茶」を飲んでみました
それでは実際に「焙煎ごぼう茶」を飲んでみたいと思います。
中身はこのようなティーバックタイプになっています。
パッケージの裏面にはお湯だし水出しなど色々な方法での飲み方が書かれていますので、それぞれの飲み方を試してみます。


やかんで煮出す場合
まず、やかんで煮出して飲んでみます。
1.5Lのお湯で3分ほど煮出したのがこちらです。
色は麦茶やほうじ茶のような色ですが、香りはごぼうの香りを感じます。
思っていたよりも強くはないです。
味もごぼうを飲んでいるような感じで、なるほど、ごぼうのお茶だ!というのが分かります。
私はごぼうが嫌いではないので、美味しく感じますが、この独特の味が好き嫌いが分かれる部分なのだと思います。
カップの場合
次はカップに直接お湯を注いで飲んでみます。
色がかなり濃くでました。
しかし、色が濃くなったほどには香りや味はそれほど強くもなく、クセが強くなっているようには感じませんでした。
2煎目も出そうだったので同じようにカップにお湯を注いでみます。
左が2煎目、右が1煎目です。
色が1煎目よりも薄くなっていますね。
1煎目に比べても香りや味はほとんど変わらず、ごぼうの風味がしっかり感じられました。
強いて言えば、味が薄くなっているかなとは思いますが、2煎目も十分に美味しく飲めることが分かりました。
水出しの場合
次に、水出しで飲んでみます。
1Lの水に1包み入れて、冷蔵庫で2時間ほど冷やしました。
冷やした後がこちらです。
しっかり色もでていて、飲んでみてもごぼうの風味が感じられます。
ただ、お湯の時のほうが香りが立っているようには感じましたので、ごぼう茶にした時の独特の香りが苦手という方は、水出しにしたり、冷やして飲むと良いと思います。
茶がらまで食べて不溶性食物繊維を摂取
ごぼうには水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれている事を書きましたが、「ごぼう茶」にした時には、水に溶ける水溶性の食物繊維しか含まれていません。
不溶性食物繊維を摂取するためには、ごぼう茶として飲んだ後の「茶がら」まで食べる必要があります。
えっ?茶がらを食べるの??と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、原材料は「ごぼう」だけですので、普通に「ごぼう」を食べる感覚で食べればいいわけです。
パッケージにも、茶がらまで食べる事ができるという事が書かれてあります。
実際にごぼう茶として飲んだ後の茶がらのティーバッグを開いて中身を食べてみます。


そのまま食べてみたところ、ごぼうの香りはありますが、味はあまり感じませんでした。
お茶として出てしまっているのかもしれませんね。
噛みきれないなどの食べにくさなどもなく、普通には食べる事はできますが、味がないので美味しいものではありません。
そこで、この茶がらをお味噌汁に入れたり、カップ麺に入れたりして食べてみることにしました。
茶がらをお味噌汁に
家では毎日お味噌汁を食べていますが、そのお味噌汁に茶がらのごぼうを加えることで、栄養価が高まります。
先ほども書いたように、ごぼうの味はほとんどしませんので、お味噌汁の味を邪魔することなく普通に食べる事ができます。
焙煎ごぼう茶でカップ麺?
この「焙煎ごぼう茶」を購入した時に、一緒についてきたパンフレットの中に、インスタント食品の水の代わりにごぼう茶をという紹介があったので、面白そうだなと試してみました。
家にあったカップ麺(しょうゆ味)で試してみます。
焙煎ごぼう茶を煮出します。
アツアツのごぼう茶をお湯の代わりに麺にかけます。
待つ事3分
ごぼうの香りが漂っています。
スープを混ぜて、茶がらも一緒にのせて完成です。
スープを入れてしまうと、ごぼう茶の味は消えてしまうだろうと思っていましたが、微かにごぼうの香り、そして味が残っていました。
しかし、いくらごぼう茶を使っているからと言って、このスープを全部飲みほしていいのかどうかがちょっと気になりました。
確かに水を使うよりも栄養価が高く、茶がらも使っていますので、カップ麺に不足している食物繊維を補う事はできますが、スープを飲み干さない方がよければ、ほとんど捨ててしまう事になるので、それならば普通にお茶として飲む方が良いのでは?と思います。
敢えてカップ麺に使いたければ、これだけですと栄養のバランスが偏ってしまいますので、サラダを一緒に食べたり、フルーツを摂取するようにすると良いでしょう。
また、今回はカップ麺を使いましたが、インスタントみそ汁を作る時に、お湯の代わりに「焙煎ごぼう茶」を使うのであれば、汁は全部飲むことになりますので、ごぼう茶の栄養を捨てることなく摂取することができますね。
過剰摂取や、キク科アレルギーの方は気をつけましょう
口コミの中に、胃に違和感があるという口コミがいくつかありました。
この原因について、ごぼうに含まれるサポニンが関係していると書いているサイトもありますが、はっきりした事は分かりません。
そもそも、ごぼうにはサポニンは含まれていないのでは?という事も言われています。
いくら体に良い成分が含まれているからと言って、そればかりを摂取するのは逆に体にとって悪影響になりかねません。
適量を心がけ、もし不調がある時には摂取を控えましょう。
また、ごぼうはキク科の仲間ですので、キク科アレルギーの方が摂取する時にも注意が必要です。
料理するには手間のかかる「ごぼう」の栄養を「焙煎ごぼう茶」で手軽に摂取できる
あじかんの「焙煎ごぼう茶」はごぼう独特の風味や香りで、好みが分かれる味ではあるものの、水溶性の食物繊維やポリフェノールも含まれて体に良い作用をしてくれることが分かりました。
しかし、飲み物としての「焙煎ごぼう茶」自体に不溶性食物繊維は含まれませんので、お茶として飲んだ後の茶がらまで食べる必要があります。
そう考えると、わざわざお茶にしないで、ごぼうそのものを食べた方が良いという事にもなりますが、ごぼうは調理するのに、綺麗に洗ったりアクをとったりと色々と手間がかかります。
その手間を考えると、お湯を注いですぐに飲める「焙煎ごぼう茶」は手軽ですし、茶がらまで食べることで余すところなく栄養を摂取する事ができます。
忙しくて料理に時間がかけられない人や、市販の惣菜では添加物が気になるという人にも、無添加で高品質のごぼうを使用した「焙煎ごぼう茶」は安心して手軽に生活に取り入れることができそうです。
ただ、ダイエット目的で取り入れる場合には、ダイエットに効果のある成分が含まれてはいるものの、口コミにもありましたように「焙煎ごぼう茶」を飲んだだけで痩せる事はありませんので、適度な運動を心がけましょう。
コメントを残す