「腸活」と名前がついているところから、お通じの改善に効果がありそうだという事が分かりますね。
緑色の葉っぱとピンク色のパッケージで、一見すると烏龍茶飲料とは分かりづらいですが、サントリーの「烏龍茶」ブランドの商品です。
通常販売されている「烏龍茶」とは何が違うのか?成分や味を比較しながら、どのような「腸活」効果が期待できるのかを解説します。
目次
通常販売の「烏龍茶」との違い
「おいしい腸活 流々茶」と通常販売の「烏龍茶」の比較をしていきます。
価格の違い
「おいしい腸活 流々茶」のメーカー希望小売価格は、162円ですが、私はコンビニで149円で購入しました。
同じコンビニで販売されているサントリーの他の烏龍茶飲料と価格を比べてみます。
通常販売の「烏龍茶」よりは20円程高くなるものの、トクホ商品である「黒烏龍茶」よりは安い価格となっています。
1本当たりの量も「黒烏龍茶」は350mlと少ないです。
「黒烏龍茶」は脂肪の吸収を抑える効果が期待できるトクホ商品で、「おいしい腸活 流々茶」とは期待できる効果に違いがあります。
お通じ改善よりも脂肪の吸収を抑制したいという人は「黒烏龍茶」を選び、脂肪よりもまずはお通じ改善を主な目的としたい人は「おいしい腸活 流々茶」を選ぶなど、目的に応じて商品を選ぶことができます。
「おいしい腸活 流々茶」は「イヌリン」が添加されている機能性表示食品
「おいしい腸活 流々茶」は、通常販売されている「烏龍茶」と違い、「イヌリン」という成分が含まれていて、「機能性表示食品」として販売されています。
原材料が「イヌリン、烏龍茶/ビタミンC」となっています。
ちなみに、通常販売されている「烏龍茶」は「烏龍茶、ビタミンC」という原材料名です。
機能性表示食品である「おいしい腸活 流々茶」には、以下のような届出表示が書かれています。
本品はお腹の調子をすっきり整えたい方に適した飲料です。
「お通じの習慣を改善する」ということで、便秘に悩む人々にとっては飛びつきたくなる商品ですね。
特にダイエットについては明記されていませんが、老廃物を溜めこんでいる便秘の状態は、ダイエットには大敵ですので、ぜひ改善したいところです。
「おいしい腸活 流々茶」の栄養成分
「烏龍茶」と言えば、カロリーや脂質、たんぱく質、炭水化物などの成分が「ゼロ」のイメージがあると思いますが、「おいしい腸活 流々茶」は少しカロリーがあります。
たんぱく質、脂質:0g
炭水化物:7.7g
(糖質:0g、食物繊維:7.7g)
食塩相当量:0.1g
機能性関与成分イヌリン:7.3g
カロリーがあると言っても、1本あたり21kcalですから、ジュースなどを飲むよりは低カロリーですね。
また、炭水化物の全てが食物繊維で糖質は含まれていないようです。
この食物繊維のほとんどが「イヌリン」によるものだと考えられますが、イヌリンを除いた0.4gの食物繊維が何に由来するのかは疑問に思うところです。
「イヌリン」とは?
「イヌリン」とは様々な植物から作られる多糖類(単糖が複数結合したもの)の一種です。
しかし、デンプンや砂糖とは違い人間の消化器では消化分解、吸収されずに大腸まで届き、腸内細菌のエサになるため、糖質ではなく「水溶性の食物繊維」に分類されます。
「イヌリン」の効果
「イヌリン」には様々な効果、効能、特徴があります。
水を含んで膨らみ糖質を包み込む
「イヌリン」は大腸で水分を含んでゲル状になり、一緒に摂取した糖質を包み込み、吸収を穏やかにするため、血糖値の上昇を緩やかにすると言われています。
このような、水分を含んでゲル状になって大腸内をゆっくり進む状態が、「おいしい腸活 流々茶」の届出表示である「ぜん動運動を活発にする」という事だと思われます。
食事制限などのダイエットをして、胃腸に食べ物が少ない状態では、ぜん動運動は起こりにくいため、「イヌリン」のように水分を含んで膨らむような食物繊維を多く摂取して、ぜん動運動を起こしやすく必要があります。
大腸内でオリゴ糖になる
「イヌリン」は大腸内で発酵、分解されるとオリゴ糖を発生します。
オリゴ糖は大腸内でビフィズス菌など善玉菌のエサになります。
善玉菌の数が増えれば、腸内環境の改善になり、便秘や下痢などの症状を改善することができます。
甘味がある食物繊維
「イヌリン」は多糖類の一種ですので、甘味があります。
しかし、砂糖などとは違い、消化器で分解されず、体内に吸収される事がありません。
ダイエット中は甘味が欲しい時もあると思いますが、このイヌリンが含まれているものであれば、甘味もありながら、糖質の過剰摂取を控えることができ、ダイエット中の甘味料として使う事ができます。
「イヌリン」が豊富に含まれている食材
「イヌリン」が豊富に含まれている食材には「キクイモ」「ニンニク」「ごぼう」「玉ねぎ」「アスパラガス」などがあります。
それぞれ100gあたりの含有量
ニンニク(中10片ぐらい):12g
ごぼう(中2/3本):5g
玉ねぎ(中1/2個):4g
アスパラガス(細いもので10本ぐらい):2.5g
含有量が一番多いのは「キクイモ」です。
イモという名前がついていますが、ジャガイモやサツマイモなどとは違いキク科の植物になるそうで、イモ類に比べると糖質が低くなっています。
しかし、「キクイモ」はなかなかスーパーなどでは見かけないですよね?
また、「ニンニク」も含有量は多いものの、1日に10片も大量に摂取すると臭いが気になりますし、殺菌効果が強すぎて腸内の善玉菌まで殺してしまう可能性があると言われていて、1日の摂取量は1~2片ぐらいが適当と言われています。
一方で「ごぼう」や「玉ねぎ」、「アスパラガス」などはスーパーなどでも見かけますし、普段の食事でも摂取する機会が多いので、「イヌリン」を摂取したい時には、これらの食材をチョイスされると良いのではないかと思います。
しかし、特定の成分だけを過剰に摂取するのは逆に体に悪いので、バランス良く色々な成分を摂取するようにしましょう。
「イヌリン」の一日の摂取目安量
イヌリンの1日の摂取目安量は8~14gと言われています。
「おいしい腸活 流々茶」には1本あたり「イヌリン」が7.3g含まれているため、ほぼ1日の摂取目安量に到達します。
普段の食事で「イヌリン」を摂取目安量ぐらいに摂取するのは難しいですが、ペットボトル1本で手軽に補給できるのは、忙しい人や面倒くさがりの人にとっては有難いと思います。
「イヌリン」が含まれているダイエット関連商品
「イヌリン」が含まれているダイエット関連商品はいくつかあります。
サプリでは「ピュリフィカ」や「モテマスリム」にも含まれています。
ヨーグルトでは南日本酪農協同の「デーリィLP432」にも含まれています。
また、ドーナツ比較の記事で紹介したローソンの「ブランのドーナツ」にも「イヌリン」は含まれていました。
お茶では「がばい農園 国産のごぼう茶」にも含まれているようです。
このように、「イヌリン」は様々なダイエット関連商品に含まれていて、そのどれもがお通じを改善する目的で含まれているようです。
それぞれ、イヌリンの含有量に違いがありますので、摂り入れる際には商品の成分をよく確認してから購入することをお勧めします。
「おいしい腸活 流々茶」は苦味が少なく飲みやすい
サントリーの通常販売の「烏龍茶」と味や香りを比較しながら飲んでみます。
まず、色は「おいしい腸活 流々茶」の方が薄いのが分かります。
香りはどちらも中国茶らしい風味がありますが、違いは感じません。
味について、飲んだ直後はどちらも同じような味だと思いましたが、後味が「おいしい腸活 流々茶」の方が苦味が少ないと感じました。
通常販売の「烏龍茶」の方が、後味に苦味が残るため、さらっと飲みやすいのは「おいしい腸活 流々茶」の方だと思います。
もし、烏龍茶の苦味が苦手という方には「おいしい腸活 流々茶」は飲みやすいと感じるのではないでしょうか。
「おいしい腸活 流々茶」で腸内美人へ
「おいしい腸活 流々茶」を継続的に飲んでいれば、イヌリンという水溶性の食物繊維を摂取し続けることになりますので、少しずつ腸内環境改善の効果があらわれてくるのではないかと期待できます。
普段、油っこい食事や、甘いものがやめられないという方も、それらの量を減らしつつ、この「おいしい腸活 流々茶」のように、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる飲料を飲むことで、ダイエット効果も期待できるかもしれません。
腸内環境を整えることが、体調など肌状態や体型にも影響してきますので、暴飲暴食を控え、適度な運動を取り入れながら理想の体型を目指しましょう。
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